オウンドメディアとは?効果が出るまでの期間と失敗する企業の共通点

オウンドメディアは、企業が自らの価値やブランドを顧客に直接伝えるために欠かせない手段です。自社の所有するメディアで顧客に有益な情報を発信することで、ブランドイメージや売上の向上が期待できます。オウンドメディアを効果的に運用するには、しっかりとした準備と戦略が必要です。

本記事では、オウンドメディアの基本から運用開始までの流れ、成功へと導くためのポイント、実際の成功事例、そして陥りがちな失敗パターンまで、オウンドメディア運用に必要な情報を網羅的に解説します。

青柳純也

AI時代になり、オウンドメディアの立ち位置は変わっています。以前は認知から比較検討・購入・問い合わせまで一気通貫で支援するものとして、まずはコラムを作ろうという時代がありました。しかしAI時代になって役割が変わり、どちらかといえば比較検討を後押しするポジションを取るメディアが増えています。

一般的な競合の見出しを寄せ集めたオウンドメディアはあまり機能しておらず、企業として独自性のあるコンテンツを発信する重要性がかなり高まっています。それを念頭に置きながら、顧客との信頼を獲得し、不信の壁を取り除けるようなメディアを作っていくことが、より一層求められています。

この記事の監修者

WINDOM株式会社 代表取締役

青柳 純也 Junya Aoyagi(あおやぎ じゅんや)

WINDOM株式会社 代表取締役 青柳純也

青柳純也

「費用対効果に特化したWebマーケティング」を掲げ、決まったパッケージや特定の施策を当てはめるのではなく、企業の事業目標・課題・予算・社内体制に合わせて提案型の支援を実施。
YouTube:「WINDOMのWebマーケ実践術」
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オウンドメディアとは?

オウンドメディアの「公式サイト型」と「独立型」を、運営する場所と発信する内容の軸で比較した図
オウンドメディアの「公式サイト型」と「独立型」を、運営する場所と発信する内容の軸で比較した図(WINDOM編集部作成)

オウンドメディアの意味・目的

オウンドメディアとは、企業や組織が自ら所有・運営するメディアのことです。自社の商品やサービス、ビジョンなどを自らのプラットフォームで発信し、顧客に直接リーチするための手段となります。

主な目的は、ブランド価値の向上や顧客との信頼関係の構築、情報提供による集客、リード獲得、顧客満足度の向上などです。オウンドメディアは長期的な効果を期待するものであり、一時的に実施する単発広告とは異なる役割を持っています。

青柳純也

メディア内で継続的に情報を提供することで顧客との信頼関係を深め、安定した集客やブランド認知の向上が期待できるでしょう。

オウンドメディアの種類

オウンドメディアは、主に公式サイト型と独立型の2種類に分類されます。

公式サイト型は、自社の公式サイトやブログ、SNSなどで運営されるオウンドメディアで、企業の公式サイトに統合された形で運用し、商品やサービスの情報を発信するのが特徴です。

一方、独立型は、公式サイト型とは別で制作したWebサイトで運営するオウンドメディアで、公式サイト型とは異なるデザインで設計し、独自の視点や遊び心のある内容で幅広いユーザーの興味を引く特徴があります。

他メディアと異なる部分

オウンドメディアは、外部の広告媒体で運用するペイドメディアや第三者の発信で構築されるアーンドメディアとは異なり、完全に自社が管理・運営できるのが特徴です。

自由に情報を発信しながらブランドイメージを作り上げられるため、長期的なブランディングに向いています。また、ペイドメディアのように広告を使わないため、広告予算の削減が期待でき、コストパフォーマンスが優れている点もメリットと言えるでしょう。

オウンドメディアは顧客との信頼関係を深め、企業のブランド価値を長期的に構築する手段として活用されます。

オウンドメディア導入がもたらす企業へのメリット

オウンドメディア導入がもたらす5つのメリットを整理した図
オウンドメディア導入の5つのメリット(WINDOM編集部作成)

オウンドメディア導入によって、企業は以下のメリットを感じられます。

ターゲットへのアプローチの効率化

オウンドメディアは、顧客ニーズに合った内容やタイミングで情報を提供できるため、見込み顧客に効率的にリーチしやすくなります。また、ブログや記事、動画などの多様なコンテンツ形式に対応できるため、異なる関心やニーズを持つ層にもアプローチが可能です。

さらにSEO(検索エンジン最適化)で検索結果の上位表示を狙うことで、広告に頼らない持続的な集客効果が期待でき、売上や利益向上につながるでしょう。

顧客との信頼関係の構築

オウンドメディアでユーザーが求める情報を継続的に発信することは、顧客との信頼関係の基盤づくりに重要な要素です。自社の商品・サービスの最新情報や役立つノウハウをコンテンツとして配信すれば、企業が顧客の課題解決に貢献していると判断され、信頼度が高まります。

さらに、顧客のフィードバックを取り入れたコンテンツを配信すれば、より顧客のニーズとマッチした情報提供が可能となります。

自社ブランドの価値向上

オウンドメディアは自社の管理の元で商品やサービスを訴求できるため、他社との差別化が図りやすく、自社ブランドの価値向上が期待できます。

広告はガイドラインによって投稿数や文章表現などが制限されますが、オウンドメディアならデザインから文章のトーン、更新頻度まで自社の方針に沿って柔軟に発信が可能です。そのため、ブランドの価値がより幅広いユーザーに浸透し、市場で優位に立てる可能性が高まります。

広告宣伝コストの削減

オウンドメディアを活用することで、広告宣伝コストの削減が期待できます。自社でコンテンツ制作や運営を行うため、外部の広告媒体を使った情報発信と比較してコストパフォーマンスが良いとされています。

SEOを取り入れて検索エンジンからの自然流入を増やすことで、有料広告に頼らずに集客できる仕組みを構築できるのも大きなメリットです。

コンテンツの資産化・再利用ができる

一度作成したコンテンツは資産として蓄積され、繰り返し活用できます。ブログ記事を再編集してSNSでシェアしたり、記事の内容を動画化してYouTubeにアップロードしたりと、フォーマットを変えて再利用することが可能です。

広告のように配信を止めると効果がゼロになる施策とは異なり、オウンドメディアで作成したコンテンツは自社の資産として残り続け、新たなユーザー獲得や既存ユーザーとのエンゲージメント強化に長期的に貢献します。

青柳純也

コンテンツの資産化・再利用は、実際の運用でも効果を感じやすいポイントです。たとえば人気記事を短尺動画に編集してSNSで再配信したり、記事内の図解だけを抜き出してスライド資料に転用したりと、1つのコンテンツを形を変えて複数チャネルで活用することで、制作コストに対するリターンを大きく高められます。

オウンドメディア導入がもたらす企業へのデメリット

戦略を持たずに運営した場合に表れる3つのリスクを示した図
戦略を持たずに運営した場合に表れる3つのリスクを示した図(WINDOM編集部作成)

オウンドメディアは自社ブランドの価値向上や顧客との信頼関係構築に有効ですが、導入にはいくつかのデメリットも存在します。

即効性が乏しく、成果が出るまでに時間を要する

オウンドメディアは、成果を感じられるまでに時間を要する可能性があります。検索エンジンからの流入を増やし、顧客との信頼関係を築くまでには数か月〜2年以上かかるケースもあり、すぐにリード獲得や売上向上に結びつくわけではありません。

青柳純也

特に競合が多い市場ではSEOの効果が現れにくく、根気強くコンテンツを作り続ける必要があります。

運用コスト・人的リソースがかかる

オウンドメディア運用においては、運用コストと人的リソースの確保が大きな課題となります。

メディアを立ち上げるまでに、ドメインやサーバーの取得、CMSの設定、デザイン設計などの工程を踏まなければなりません。各工程でコストが発生するのと同時に、効果的に運用するための人材確保が必要です。

例えば、検索結果で記事を上位に表示させるには、キーワード選定やライティングなどのSEOの専門知識を持つ人材が不可欠です。コンテンツ公開後も、分析や競合調査を繰り返し実施するため、マーケティングのスキルも必要となります。

コンテンツの品質維持をしなければならない

オウンドメディアの効果を高めるには、継続的に高品質なコンテンツを提供し続けることが不可欠です。

発信する情報が正確でないと、ブランドイメージの低下や信頼性の損失につながるリスクがあります。そのため、コンテンツのリサーチや編集、定期的な更新作業が必要になり、一定の基準を保つための工夫やチェック体制を整える必要があります。

戦略なしに運営した場合のリスク

上記3つのデメリットは、特に「戦略を持たずに運営してしまった場合」に強く表れます。具体的には、以下のようなリスクが挙げられます。

読者が増えてもCV(コンバージョン)が達成できない: コンテンツがターゲットのニーズに合っていなかったり、CTAが適切に設定されていなかったりすると、集客はできてもCVに結びつきません。

競合メディアが出たときに勝てない: 準備不足のまま運営していると、より質の高いコンテンツを展開する競合に市場シェアを奪われるリスクが高まります。

ROI(投資利益率)が低くなる: 目標が不明確なまま運営コストだけがかかり、投資に対するリターンが少なくなる可能性があります。

青柳純也

デメリットは「時間がかかる」「コストがかかる」という話で終わらせず、戦略を立てずに進めた場合にどんなリスクに繋がるかまでセットで理解しておくことが重要です。特にCVを見据えたコンテンツ設計は、立ち上げ初期の段階から意識しておくと後々のリライト工数を減らせます。

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オウンドメディア運用開始までの流れ

オウンドメディアの運用開始までを目的設定からコンテンツ公開までの6ステップで示した図
オウンドメディアの運用開始までを目的設定からコンテンツ公開までの6ステップで示した図(WINDOM編集部作成)
運用に必要な人材をコンテンツ制作担当・分析担当・外部担当者の3区分に分けて示した図
内部リソースが不足している場合は、専門会社への外注も検討しましょう。

オウンドメディア運用開始までの流れは、以下の通りです。

1. 導入目的を設定する

まずは、オウンドメディアを導入する目的を明確にしましょう。例えば「ブランド認知度を〇%上げる」「リピーターを〇人獲得する」などの具体的な目的を設定します。明確な目的があると戦略やコンテンツの方向性がブレず、より効果的な運用が可能となります。

青柳純也

具体的かつ測定可能な目標を設定することが望ましいです。

2. 目的に応じたKPIを設定する

導入目的に沿って、成果を測定するためのKPI(重要業績評価指標)を設定します。KPIとは、オウンドメディア導入の成果を評価するための指標です。

具体的には、以下のような指標がKPIの代表例として挙げられます。

  • PV(ページビュー数)・UU(ユニークユーザー数):サイトへの流入規模を測る基本指標
  • CVR(コンバージョン率):問い合わせ・資料請求など、成果に繋がった割合
  • リード獲得数:見込み顧客としてリスト化できた件数
  • 検索順位・流入キーワード数:SEO施策の進捗を測る指標

目的が「認知拡大」であればPV・UUを、「リード獲得」であればCVR・リード獲得数を重視するなど、目的に応じて優先するKPIを選び分けるのがポイントです。KPIを基に定期的に進捗を確認し、継続的な改善を行うことでオウンドメディアの運用効果を最大化できます。

3. コンテンツを企画する

次に配信するコンテンツを企画します。コンテンツ企画で実施することは、以下の3つです。

  • ターゲットの設定
  • 競合調査・市場調査
  • テーマ・コンセプトの設定

ターゲットの設定

誰にオウンドメディアを見てもらいたいのか、具体的なターゲットを設定します。「20代女性・会社員」といった大まかな設定ではなく「20代女性・会社員・休日はウィンドウショッピングを楽しむ」など、より詳細にターゲットを具現化しましょう。ターゲットを細かく設定しておくと、よりニーズに合った内容の発信がしやすくなります。

競合調査・市場調査

ターゲット設定だけでなく、競合調査と市場調査も欠かせないステップです。競合他社が発信しているコンテンツや市場のトレンドを分析することで、どこで差別化すれば良いかが見えてきます。オウンドメディアを通して市場で優位に立つためには、競合の強みや弱みを把握した上でターゲットに響く独自のコンテンツや視点を持つことが重要です。

テーマ・コンセプトの設定

ターゲット層や市場のニーズを踏まえ、コンテンツのテーマ・コンセプトを設定します。企業のブランドイメージと一致するコンセプトを意識しながら、メディア全体の方向性を決めることが大切です。またテーマに一貫性を持たせると、顧客が情報を理解しやすくなり、信頼度の高いオウンドメディアを構築できます。コンセプトとテーマを設定する際は、顧客の購買行動や心理を可視化できるカスタマージャーニーマップを活用すると良いです。

4. 運用体制・人的リソースを整える

コンテンツ企画後は、運用体制と人的リソースを整えましょう。運用に必要な人材の例は、以下の通りです。

  • コンテンツ制作担当: ライター・エディター・カメラマン・デザイナー・マーケター
  • 分析担当: マーケター・データアナリスト
  • 外部担当者: コンサルティング・運用代行・Webサイト設計

内部リソースが不足している場合は、専門会社への外注も検討しましょう。運用体制を整えることで、コンテンツ制作やサイトの運用を円滑に進められます。

5. オウンドメディア用のWebサイトを設計・構築する

運用体制が整ったら、オウンドメディア用のWebサイトを設計・構築していきましょう。

まずは、運用に必要な機能をリストアップします。例えば、ユーザーが欲しい情報にスムーズにアクセスするためには、関連記事やおすすめコンテンツの表示機能が必要です。コメント機能や問い合わせ機能があれば、顧客との接点も増やせるでしょう。

また、サーバーやドメインの取得、CMSの選定も欠かせません。CMSは、比較的簡単にWebサイトを作れるWordPressがおすすめです。自社が管理しやすいCMSを選びましょう。CMSが決まったら、メディアのデザインを設計します。使うCMSによってデザインの自由度は異なりますが、ユーザーが見やすく使いやすいレイアウトを意識するのがポイントです。

6. オウンドメディアのコンテンツを制作・公開する

オウンドメディアの基盤が整ったら、実際に配信するコンテンツを制作し、順次公開していきます。

コンテンツ制作で最初に行うべきなのは、どのキーワードで検索エンジンの上位表示を狙うかを決めることです。検索頻度が高いキーワードほど競争が激しくなるため、必ずしも人気の高いキーワードを選ぶのが最適とは限りません。自社の目的やターゲットに合ったキーワードを選定しましょう。

キーワード選定後は、記事の構成作成と本文執筆に移ります。最低でも上位10記事のサイトに目を通し、ユーザーに求められている情報は何かリサーチしてから執筆しましょう。

執筆できたらシステムに入稿し、誤字脱字がないか、表現に統一性はあるかなどの最終確認をしてから公開します。

オウンドメディア運用を成功に導く重要なポイント

オウンドメディア運用を成功に導く4つのポイントを示した図
運用を成功に導く4つのポイント(WINDOM編集部作成)

オウンドメディア運用を成功に導くポイントを4つ紹介します。

ユーザー目線でメディアを構築する

オウンドメディアは、ユーザー目線で構築することが大切です。顧客のニーズに応えた有益なコンテンツを提供すれば、メディアの価値が高まり、リピーターの増加や市場シェア拡大が期待できます。

また、ユーザーが直感的に情報を見つけられるサイト構成やデザインを考えるのも重要です。サイト内の情報が整理されており、欲しい情報にすぐアクセスできるレイアウトにすることで、顧客満足度の向上につながります。

運用に必要な人材を確保する

オウンドメディアの成功は、運用に必要な人材の確保がカギとなります。業務と兼任しながらの運用では十分なリソースを割けず、コンテンツの質や更新頻度が低下しがちです。できる限りオウンドメディアに注力するチームを結成してから運用しましょう。

青柳純也

人材確保が難しい場合は、外部のコンサルティング会社やメディア運用代行会社に依頼する必要があります。

コンテンツの質と更新頻度を維持する

コンテンツの品質と更新頻度の維持は、オウンドメディアの信頼性やSEO効果に大きく影響します。情報の正確さを重視し、常に最新で鮮度の高い情報を提供しましょう。

また、コンスタントに新しいコンテンツを提供することで、ユーザーのサイトへの訪問頻度が高まり、メディア自体のSEO効果も向上します。事前に制作スケジュールを設定し、計画的に更新していきましょう。

オウンドメディア運用支援会社へサポートを依頼する

リソース不足やノウハウの欠如が課題の場合、オウンドメディアの運用支援会社にサポートを依頼するのも一つの方法です。

コンテンツ制作やSEO対策、アクセス解析など、運用に必要な業務を専門の会社に委託することで、効果的なメディア運用が可能となります。外部サポートにより生まれたリソースを他の業務に振り分けられるため、業務全体の生産性向上も期待できます。

WINDOM株式会社では、記事制作や編集だけでなく、運用に必要なSEO対策や戦略設計、保守業務などのオウンドメディア運用に必要なサポートを一貫して行っております。経験豊富なコンサルタントが、貴社のビジネス発展につながるメディア運用をサポートいたしますので、リソース不足や運用面での課題をお持ちの場合は、ぜひご相談ください。

オウンドメディアの成功事例

事例3で、指名検索依存から比較系キーワード軸のメディア構築を経て月間PVが約500倍・月間CVが約4倍になったことを示した図
出典:WINDOM株式会社の支援事例(事例3)

上位表示している競合サイトの多くが「成功事例」を独立した見出しで紹介しています。現行1479ではFAQ内に埋もれている事例を、ここでは独立の見出しに格上げしました。

WINDOM株式会社がこれまで支援してきた事例の一部をご紹介します(社内ルール上、実際のクライアント名は伏せ、業種・規模で表現しています)。

事例1: 士業事務所(風評被害対策関連の集客支援)

事例の詳細:士業事務所の集客支援事例(WINDOM実績紹介)

風評被害対策に関する相談件数を増やすためのWeb施策を実施。即効性を狙うのではなく、中長期でコツコツと積み上げる取り組みにより、アクセス数を0から10,000まで伸ばし、毎月10件の問い合わせを獲得できる状態まで育成しました。

事例2: オンライン診療サービス事業者

オンライン診療サービスのオウンドメディア事例のサムネイル
事例の詳細:オンライン診療サービスの記事制作事例(WINDOM実績紹介)

サービス開始に伴うWebサイトの制作・集客を支援。1か月目で4件、2か月目で12件と、問い合わせ数が右肩上がりに増加しました。

事例3: 通信・WiFiサービスの比較メディア

通信・WiFiサービスの比較メディア事例のサムネイル
事例の詳細:通信・WiFiサービスの比較メディア事例(WINDOM実績紹介)

指名検索にほぼ依存し、月間PV2,000・月間CV約50件だった状態から、比較系キーワードを軸にしたサブディレクトリ型メディアを構築し、月40本ペースで記事を制作。月間PVは2,000から100万(約500倍)、月間CVは50件から200件(約4倍)まで伸び、指名外からの流入増加にともなって指名検索数自体も増加しました。

青柳純也

指名外からの流入が増えた結果、指名検索そのものも増えるという好循環が生まれたのが、この事例のポイントです。導入事例を見る

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オウンドメディアのよくある失敗パターン

オウンドメディアのよくある失敗パターン4つを示した図
よくある失敗パターン4つ(WINDOM編集部作成)

成功のポイントだけでなく、陥りがちな失敗パターンも知っておくことで、同じ轍を踏まずに運用できます。

メディアの目的が定まっていない

「ブランド認知度を高める」のか「リードを獲得する」のかといった目的が曖昧なままだと、コンテンツがターゲットに響かず、無駄な労力を費やすことになりかねません。初期段階でメディアの役割を明確にし、ターゲット層に合ったコンテンツを提供することで、効果的な運営が可能となります。

達成困難な目標が設定されている

現実的でない高すぎる目標を設定すると、担当者が目標達成に対するプレッシャーを感じ、モチベーションが低下する要因となります。チーム全体の効率が悪化し、戦略そのものが破綻する可能性も出てくるでしょう。「短期間でトラフィックを3倍にする」といった非現実的な目標ではなく、段階的に達成可能なKPIを設定し、少しずつ成果を積み重ねることが重要です。

専任の担当者不在で片手間に取り組んでいる

オウンドメディアの運営は、継続的で計画的な取り組みが求められるため、専任の担当者不在では大きな問題が生じることがあります。専任の担当者がいない状態で片手間に運営すると、コンテンツの質が低下し、発信頻度も不安定になりがちです。必要に応じて外注も検討しながら、専任の担当者を確保することが大切です。

コンテンツの質が低い

質の低いコンテンツはSEOの評価を大きく下げるだけでなく、ユーザーの信頼を損ね、リピーターの獲得も難しくなります。表面的な情報や価値のない記事が多いと、検索エンジンでの評価も下がり、オウンドメディアの集客効果が失われてしまいます。ターゲットユーザーのニーズに応え、価値ある情報を提供する質の高いコンテンツを作成することが成功のポイントです。

青柳純也

失敗パターンの多くは「目的」と「体制」のどちらかが曖昧なまま走り出してしまうことが原因です。立ち上げ前にこの2つだけでもクリアにしておくと、後の失敗をかなり防げます。

オウンドメディアに関するよくある質問

オウンドメディアの効果はどれくらいで出ますか?

オウンドメディアの効果が現れるまでには、一般的に数か月から2年ほどかかると言われています。オウンドメディアは、検索エンジンの評価やコンテンツの蓄積によって徐々に効果を発揮するものです。初期の段階ではアクセスが少なくても継続的な更新や改善により、次第に検索エンジンからの流入やSNSでのシェアが増え、集客効果が高まります。

社内リソースが足りない場合はどう運用したらよいですか?

社内リソースが不足している場合は、外部の専門会社と連携して運用するのが効果的です。コンテンツ制作やSEO対策の代行を依頼することで、運用に伴う業務の負担を軽減しつつ品質を維持できます。社内メンバーが基本的な運用を行い、外部パートナーに専門的な業務を依頼するハイブリッド型の運用もおすすめです。

オウンドメディアとホームページの違いはなんですか?

オウンドメディアとホームページは、目的と役割が大きく異なります。

例えば、このメディアを運用しているWINDOM株式会社の場合、ホームページ(windom-kk.co.jp)、オウンドメディア(windom-kk.co.jp/marketing/)という位置づけになります。

オウンドメディアは意味ないと聞きました

オウンドメディアは意味のない施策ではありません。正しく運営すれば、以下のような効果が期待できます。

  • 顧客との信頼関係構築ができる
  • ブランディング向上に繋がる
  • SEO対策ができる
  • リード獲得に繋がる
  • 売上向上に繋がる

青柳純也

「オウンドメディアは意味ない」と言われる背景には、更新が数か月止まっている、KPIを設計せずに記事数だけを追っている、といった運用面の課題があるケースがほとんどです。仕組みとして正しく設計・運用されていれば、オウンドメディアが成果を出さないということはありません。

まとめ

オウンドメディアは顧客との信頼関係を築き、ブランド価値を高め、長期的な集客基盤を構築するための有力な手段です。効果的な運用には計画的な準備と継続的な改善が欠かせず、ターゲット層への明確なアプローチやコンテンツの質の維持も重要な要素となります。

まずは運用目的やKPI、コンテンツの方向性を定め、運用に必要な人材の確保をした上でオウンドメディアを設計・構築していきましょう。

今週やること

  • 運用目的を明確にする
  • KPIを設定する
  • 運用体制・人材を確保する
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