この記事では、被リンクの購入におけるSEO効果について解説します。
SEO対策の1つとして、被リンクの獲得は非常に重要な指標です。被リンクを獲得することで、コンテンツページの順位向上や顧客獲得、広告費の削減などさまざまな効果を得られます。
被リンク獲得の方法の1つとして、意図的に購入する手段があります。被リンクの購入は、自然に獲得するよりも短期間で手間をかけずに進められるため、作業の効率化につなげられるでしょう。
しかし、被リンク購入はメリット以上に多くのリスクや危険性があります。そのため、むやみに実行するのは賢明とはいえません。
この記事では、購入以外に自然に良質な被リンクを獲得する方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
- 被リンク(バックリンク)とはなにか
- 被リンクの購入にSEO効果はあるのか
- 購入後に低品質とみなされる場合がある被リンクの特徴
- 良質な被リンクを増やす方法
SEOコンサルタント
安藤大貴
あんどうだいき
SEO歴4年。大手不動産売却メディアを中心に通算2,000記事以上のコンテンツ制作に従事。キーワード選定からライティング、監修業務までWEBライティングの根幹を担う。 大手ハウスメーカーや、BtoB向けの弁護士メディア、香水メーカーなど幅広いメディアに従事。
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そもそも被リンク(バックリンク)とは?
被リンク(バックリンク)とは、他社のWebサイトから自社のWebサイトへのリンクのことです。
他社から獲得したリンクは、検索エンジンが自社サイトの重要性や関連性を判断する際に重要な役割を果たします。被リンクの数が多いほど、検索エンジンはそのWebサイトが価値のあるコンテンツを提供していると認識します。
ただし、被リンク元の質も重要であり、関連性の高い信頼できるWebサイトからのリンクが特に価値があるとされています。一方で、スパムサイトからの大量の被リンクは、検索エンジンからペナルティを受けるおそれがあるため注意が必要です。
適切な被リンク対策を行うことで、Webサイトの検索順位を向上させ、より多くのユーザー獲得につながります。この記事を参考に、良質な被リンク獲得を目指しましょう。
SEOにおける被リンクの重要性
SEOにおいて、被リンクはGoogleの検索エンジンがサイトの価値を見極めるために非常な重要な役割を果たします。なぜなら、検索エンジンはWebサイトやコンテンツの質を人為的に評価できないからです。
例えば、自社サイトのコンテンツが第三者にとって有益な情報だとしても、必ずしも上位表示するとは限りません。Googleは、一般的には公表されていない独自のアルゴリズムを設けており、理念に沿っていると判断したコンテンツをAIが選定し上位表示させています。
つまり、コンテンツの内容自体がユーザーにとって本当に価値のあるものかどうかを、AIは正確に判断できません。
そこで、Googleからすでに評価されている良質なWebサイトからの被リンクを多く獲得することで、自社サイトも「良質なWebサイトから評価されている信頼性の高いサイト」と認識される可能性があります。
このように、良質な被リンクの獲得はGoogleの検索エンジンから評価を獲得するうえで重要な要素といえます。
良質な被リンク獲得がサイトへ大きな効果を生み出す分、スパムサイトなどの悪質なサイトからの被リンクは多大な悪影響を及ぼしかねません。被リンク元の精査はしっかりと行うようにしましょう。
被リンクの購入にSEO効果はあるのか
結論、被リンクの購入自体は可能ですが、推奨はできません。なぜなら、被リンク購入はプラスの効果どころか、ペナルティを受ける危険性があるからです。
ここからは、被リンクの購入に関する以下4点のリスクや危険性を解説します。
- Googleガイドラインに違反している
- ブラックハットSEOの手法を用いているサイトがある
- ブランドイメージに悪影響を及ぼすおそれがある
- 長期的にペナルティを受ける不安が残る
順番に見てきましょう。
Googleガイドラインに違反している
そもそも、被リンクの購入はGoogleのガイドラインに違反しています。『Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)』のによると、以下のような記述がありました。
Google は、ウェブページの関連性を判断するための要素としてリンクを使用しています。Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。(…)
※引用:Google 検索の基本事項(スパムに関するポリシー)
具体的には、以下のようなケースがガイドラインに違反していることになります。
(…)ランキングを上げることを目的としたリンクの売買。次のような行為がこれに該当します。
※引用:Google 検索の基本事項(スパムに関するポリシー)
- リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする
- リンクに関して物品やサービスをやり取りする
- 特定の商品について記載してリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を送る(…)
このように、Googleはリンクスパムと呼ばれる、人為的にリンクを操作する行為を禁止しています。
万が一ガイドラインに違反した場合、Webサイトはペナルティを受け、検索結果の順位減少だけでなく、サイト全体の評価が大幅に下がるおそれがあります。
リンクの売買やサービス・商品のやり取りの他にも、過剰な相互リンクや自動化されたリンク生成などもガイドライン違反です。詳しくは、先述したGoogleのガイドラインを確認しましょう。
ブラックハットSEOの手法を用いているサイトがある
被リンクを購入する際には、リンク元のWebサイトの質に注意が必要です。中には、スパムだけでなくブラックハットSEOの手法を用いるサイトもあります。
そもそもブラックハットSEOとは、Googleのガイドラインに違反して検索エンジンの上位表示を目指す手法です。被リンクで用いられる主な手法は、以下の通りです。
- 無関係の被リンクを大量に設置する
- テキストの色を背景色と同化させたり、極小フォントで記載したりする(隠しテキスト・隠しリンク)
- 相互リンク用に用意したWebサイトと自サイト間で意図的にリンクを貼る(リンクファーム)
このようなサイトからの被リンクは、Webサイトの評価を下げる要因となります。検索エンジンは、リンク元のサイトの質を分析し、低品質なサイトからの被リンクは無視したり、ペナルティの対象としたりします。
被リンクの購入先がブラックハットサイトSEOの手法を用いていた場合、自サイトの信頼性が大きく損なわれるおそれがあるでしょう。
Googleのガイドラインに則り、適切な手法でSEO対策を実施することを、一般的にホワイトハットSEOと呼びます。
ブランドイメージに悪影響を及ぼすおそれがある
被リンクの購入は、ブランドイメージにも悪影響を及ぼすおそれがあります。
ユーザーは、明らかに怪しい低品質なサイトからの被リンクを持つWebサイトに対して、信頼性を疑問視するでしょう。
また、一部の知見のあるユーザーによって被リンクを購入していることが判明したり、競合他社や業界関係者から「不正な手段でSEO対策を行っている」と見なされたりするリスクも十分にあります。
その結果、信頼性を大きく損ないサイト評価も大きく下落してしまうでしょう。
長期的にペナルティを受ける不安が残る
被リンクの購入は、長期的にペナルティを受ける不安が残ります。
Googleは常にアルゴリズムを更新しており、現在は検知されていない場合でも、将来的にはペナルティの対象となるおそれがあります。一度ペナルティを受けると、サイト評価の回復には多大な時間と労力を費やさなければなりません。
一度ペナルティを受けると、そもそも二度と評価が戻らないケースも考えられます。
購入後に低品質とみなされる場合がある被リンクの特徴
購入後に低品質とみなされる場合がある被リンクの特徴として、主に以下が挙げられます。
- ワードサラダや隠しリンクが目立つ
- サイトとの関連性が低い
- ドメインとサイトタイトルの整合性が低い
- アンカーテキストが不自然である
前提として被リンクの購入はおすすめできませんが、上記に該当する場合はさらにマイナス要因につながるおそれがあります。
ワードサラダや隠しリンクが目立つ
ワードサラダや隠しリンクが目立つサイトからの被リンクは、低品質とみなされます。
ワードサラダとは、検索エンジンでの上位表示を目的として、キーワードを不自然に羅列させている文章のことです。単語や文法の一つひとつは間違いではないものの、全体を通して意味が通じていない点が大きな特徴です。
隠しリンクとは、ユーザーがページを閲覧した際に、見えない形でリンクを設置する手法です。サイトカラーとテキストリンクの色を同じにしたり、文字サイズを極端に小さく表示したりする手法で検索結果を操作する意図があります。
前述の通り、これらはガイドライン違反となりユーザーにとっても価値のないコンテンツとみなされるでしょう。
サイトとの関連性が低い
被リンクの購入先として、自社との関連性が低いサイトも低品質なページとみなされます。
例えば、美容系のサイトが関連性のない金融系のサイトから多数の被リンクを受けている場合、検索エンジンは不自然なリンク構造と判断します。他にも、さまざまなリンクが大量に羅列されているだけのサイトも該当します。
現在、検索エンジンのクローラー技術は大きく進化しているので、被リンクに至った経緯や背景が辿れないような関連性の低いものは簡単に見破られてしまうでしょう。
そもそも、質の高い被リンクは主に外部サイトの紹介や、引用などから発生するものです。そのため、関連性がないサイトからの被リンクが低品質であることは明確だといえます。
ドメインとサイトタイトルの整合性が低い
ドメインとサイトタイトルの整合性が低いサイトからの被リンクも、低品質とみなされるおそれがあります。
例えば、ドメインに「hospital(病院)」が含まれているにもかかわらず、サイトタイトルが「ラーメンおすすめ紹介広場」となっている場合、明らかに整合性がありません。
特に、中古ドメインを使用して作成された”サテライトサイト”では、ドメインとサイト名の整合性が低いケースが多くあります。
無料ツールであるWayback Machineを使用すれば、対象サイトの過去のページ内容を確認できます。
アンカーテキストが不自然である
アンカーテキストが不自然な被リンクも、低品質とみなされる傾向にあります。
アンカーテキストとは、リンク先のサイトを説明するテキストです。不自然なアンカーテキストは、例えば「被リンク対策の適切なやり方5選」というコンテンツページのリンクを貼る際に「被リンク やり方」とキーワードを並べただけのテキストを記載するケースが挙げられます。
アンカーテキストは、リンク先のページタイトル通りに記載することが非常に重要です。
良質な被リンクを増やす方法
被リンクによって自社のサイト評価を高めるには、購入ではなく自然に良質な被リンクを獲得することが重要です。
- ユーザーニーズを意識してコンテンツを作成する
- 質の高いコンテンツを作成する
- サイトの専門性を高める
- 事例記事やインタビュー記事を作成する
- ソーシャルメディアを有効活用する
ここからは、良質な被リンクを増やす4つの方法を紹介します。
ユーザーニーズを意識してコンテンツを作成する
良質な被リンクを自然な形で獲得するためには、ユーザーニーズを意識したコンテンツ作成が重要です。
ユーザーが求める情報を適切に提供することで、サイトの価値や信頼性が高まり、他のサイトからのリンクを獲得しやすくなります。
単に自分が発信したい情報を掲載するだけでは、ユーザーや他社からの評価が上がりません。自社サイトに関連するキーワードや検索意図を網羅的に分析し、ユーザーニーズに沿ったコンテンツを作成することが重要です。
ユーザーニーズを把握するには、サジェストキーワードやLSIなどをリサーチすることが有効です。
質の高いコンテンツを作成する
質の高いコンテンツは、自然な被リンクを獲得するための重要な指標です。
オリジナリティがあり、かつユーザーが読みたいと思えるような価値のある記事を提供することで、他のサイトからのリンクを引き付けることができます。
また、記事の読みやすさや視覚的なわかりやすさにも配慮しましょう。例えば、テキストにマーカーやボックスを入れたり、図解やイラストを挿入したりする方法が有効です。
サイトの専門性を高める
サイトの専門性を高めることも、自然な被リンクの獲得に効果的です。特定の分野に特化したサイトは、関心を持つユーザーや他のサイトから注目を集めやすくなります。
サイトの専門性を高めるためには、主に以下を意識することが大切です。
- 1つのテーマに関連した情報を網羅的に発信する
- 特定の分野に関する知識や経験が豊富なライターがコンテンツを作成する
- 著者情報や情報源を明記して専門知識があることを証明する
- 事例やアンケート調査などを盛り込み独自の情報を含める
最近では、Googleのガイドラインによる評価基準として、E-E-A-Tが重視されるようになりました。そのため、サイトの専門性を強化することは、自然な被リンク獲得を目指すうえでも重要な指標となります。
E-E-A-Tは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の略称です。
事例記事やインタビュー記事を作成する
事例記事やインタビュー記事も、自然な被リンクを獲得するための有力な施策です。
事例記事では、製品やサービスなどの具体的な活用事例を紹介することで、ユーザーに実践的な情報を提供できます。事例記事を発信する際には以下のポイントを意識することが重要です。
- 起承転結で構成し、ストーリー性を持たせる
- 具体的な数字を入れる
- ネガティブ要素もいれる
- 読者がわかりやすい表現を用いる
インタビュー記事では、業界の専門家やインフルエンサーなどの知見を共有することで、ユニークで価値のあるコンテンツを作成できます。インタビュー記事は主に以下の形式があるので、目的にあわせて選ぶことをおすすめします。
形式 | 概要 |
Q&A形式 | インタビュアーが質問し、インタビュイーが回答している様子をテキストで再現した形式 |
モノローグ形式 | インタビュイーのみが語り手となり、テキストで表現した形式 |
ルポ形式 | インタビュアーが第三者の立場となり、インタビュイーの回答を客観的にテキストで表現した形式 |
事例記事やインタビュー記事は、他のサイトから参照されやすく、自然な被リンクを獲得する可能性が高くなります。作成する際は、信頼性の高い情報や具体的なデータやエピソードを盛り込み、読みやすい構成を心がけることが非常に重要です。
ソーシャルメディアを有効活用する
ソーシャルメディアは、自然な被リンクの獲得に大きく貢献します。
質の高いコンテンツをソーシャルメディア上で積極的に共有することで、他のユーザーやサイトからの注目を集めることができます。特に、影響力のあるユーザーやアカウントに共有されると、より多くのユーザーがコンテンツに触れる機会が増え、自然な被リンクの獲得につながります。
ソーシャルメディアを活用する際は、各プラットフォームの特性を理解し、最適な形式でコンテンツを発信することが大切です。ハッシュタグの活用、視覚的に訴求力のある画像の使用、エンゲージメントを促進する投稿文の工夫なども効果的です。
ソーシャルメディアを有効に活用することで、自然な被リンクの獲得につながるでしょう。
良質な被リンクを獲得するメリット
自然な形で良質な被リンクを獲得することには、以下のメリットがあります。
- ページが上位表示されやすくなる
- ドメインパワーが上昇しやすくなる
- クローラビリティが向上する
ページが上位表示されやすくなる
良質な被リンクを獲得することで、ページが検索結果の上位に表示されやすくなります。
Googleの検索エンジンは、権威性の高いサイトからのリンクを、リンク先ページの重要性や関連性を示すシグナルとして捉えます。多くの良質な被リンクを持つページは、検索エンジンから高く評価され、上位表示される可能性が高まります。
特に、関連性の高いアンカーテキストを含む被リンクは、ページの上位表示に大きく貢献します。
被リンクを獲得することで、検索結果での露出が増え、トラフィックの向上も期待できます。良質な被リンクは、ページの上位表示を実現するための重要な要素です。
ドメインパワーが上昇しやすくなる
良質な被リンクを獲得することは、ドメインパワーの上昇にもつながります。
ドメインパワーとは、サイト全体の権威性や信頼性を示した数値のことです。良質な被リンクを多く持つサイトは、検索エンジンからドメインパワーが高いと判断されます。
ドメインパワーの高いサイトは、新しいコンテンツを作成した際にも、検索結果での上位表示が得られやすくなります。
また、ドメインパワーの高さは、サイトの成長スピードにも影響を与えます。良質な被リンクを継続的に獲得することで、ドメインパワーを着実に高めていくことが可能です。
ただし、良質な被リンクを獲得したからといって必ずしもドメインパワーが上昇するとは限りません。ドメインパワーが上がらないと感じたら、考えられる要因を徹底的に洗い出すことが重要です。
ドメインパワーについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
ドメインパワーが上がらない原因とは?向上させるための7つの施策を紹介クローラビリティが向上する
良質な被リンクは、サイトのクローラビリティを向上させる効果もあります。
クローラビリティとは、検索エンジンのクローラーがサイト内のページを発見し、インデックス化する機能を指します。良質な被リンクを持つページは、クローラーにとって重要なページとして認識されやすくなります。
良質な被リンクの獲得は、サイトのクローラビリティを改善し、SEO効果を高めるための重要な施策といえるでしょう。
また、被リンクによってサイト内の他サイトへの導線が増えることで、クローラーがサイト全体を効率的にクロールできるようになります。サイトのクローラビリティが向上すると、新しいページがインデックス化されるまでの時間が短縮され、検索結果での露出機会が増加します。
良質な被リンクを獲得する際の注意点
良質な被リンクを獲得する際には、以下の注意点も押さえておきましょう。
- 獲得や効果に時間がかかる
- リンクの掲載方法は選択できない
- 大量のリンクを設置すると逆効果となるケースがある
順番に見ていきましょう。
獲得や効果に時間がかかる
良質な被リンクの獲得には、一定の時間を要することを理解しておく必要があります。
権威性の高いサイトからの被リンクは、簡単に獲得できるものではありません。質の高いコンテンツを継続的に発信し、他サイトとの関係性を築いていくことが求められます。
また、被リンクによるSEO効果も、即座に現れるわけではありません。被リンクを獲得してから、検索エンジンがそのリンクを評価し、ランキングに反映されるまでには、一定の時間がかかります。
良質な被リンクを獲得する際は、長期的な視点を持ち、継続的な努力を重ねることが大切です。短期的な結果を求めるのではなく、一歩一歩着実に取り組んでいくことが重要です。
リンクの掲載方法は選択できない
良質な被リンクを獲得する際には、リンクの掲載方法をコントロールできない点にも注意が必要です。
被リンクは、リンク元のサイトが自由に設置するものであり、リンク先のサイトが掲載方法を選択することはできません。例えば、テキスト文言やリンクの位置、周辺のコンテンツなどはリンク元サイトの判断に委ねられます。
また、どのページにリンクを設置するかもリンク元のサイトが決定します。良質な被リンクを獲得する際は、リンクの掲載方法をコントロールできないという点を理解し、良好な関係構築に努めることが大切です。
大量のリンクを設置すると逆効果となるケースがある
短期間で大量の被リンクを獲得すると、検索エンジンから不自然なリンク構造とみなされ、逆効果となるケースがあります。
検索エンジンは、自然な形で獲得された被リンクを高く評価する一方で、意図的に操作されたリンクはペナルティの対象となります。特に、関連性の低いサイトから大量の被リンクを獲得したり、同一のアンカーテキストを多用したりすると、検索エンジンから不自然なリンク構造と判断される可能性が高くなります。
大量の被リンクを獲得することよりも、自然な形で質の高い被リンクを少しずつ増やしていくことが重要です。良質な被リンクの獲得は、長期的な視点で取り組むべき施策だといえます。
低品質な被リンクを購入してしまったときの対処法
万が一、低品質な被リンクを購入してしまった場合は、以下の対処法を意識しましょう。
- 既存のサイトで修正をかける
- 新規ドメインでサイトを立ち上げる
- 専門の会社に依頼する
ここまで、被リンクは購入するのではなく自然に良質なサイトから獲得することをおすすめしましたが、低品質な被リンクをすでに購入してしまったサイトも一定数存在します。
大事なことは、すぐに対処し改善に努めることです。
既存のサイトで修正をかける
低品質な被リンクを購入してしまった場合、すぐに既存のサイトで修正を加えて、Googleのペナルティを避けることが重要です。
ペナルティの有無は、主にGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)の警告メッセージや検索順位の著しい変動などから特定可能です。
また、サイト内のコンテンツ全体を見直し、質の高いコンテンツを追加していくことで、サイトの評価を回復させられる可能性があります。
ただし、既存のサイトで修正を加える方法は低品質な被リンクの影響が軽微であり、サイト評価を回復できる見込みがある場合に限ります。修正作業には一定の時間と労力が必要となるため、対処法の選択には慎重な判断が求められます。
Googleから多くのペナルティを受けてしまうと、サイトの修正をかけた場合でも改善は困難になります。この場合、後述する新規ドメインでサイトを立ち上げるのが無難といえます。
新規ドメインでサイトを立ち上げる
低品質な被リンクを購入してしまった場合は、既存のサイトを完全に放棄し、新規ドメインでサイトを立ち上げるのも手段の1つです。
これまでに築いてきたサイトの資産や評価はすべて失われますが、「既存のサイトを修正したのにペナルティが解除されない」といった、工数が無駄になる心配もなくなります。
新規ドメインでのサイト立ち上げは、低品質な被リンクの影響が深刻であり、既存のサイトを維持することが困難な場合に検討するとよいでしょう。
専門の会社に依頼する
低品質な被リンクの対処には、専門知識と経験が必要とされるため、専門の会社に依頼するのも一つの選択肢です。SEOの専門会社では、低品質な被リンクの特定、リンクの削除依頼など、一連の対処法を代行してくれます。
また、ペナルティからの回復に向けたサイトの最適化についても、専門的なアドバイスを得ることができます。専門会社に依頼することで、効率的かつ効果的に低品質な被リンクに対処できる可能性が高まります。
ただし、費用面での負担は大きくなるため、予算とのバランスを考慮する必要があります。低品質な被リンクの影響が深刻であり、自社での対処が難しい場合には専門会社への依頼を検討しましょう。
WINDOM株式会社では、良質な被リンク獲得によるドメインパワー向上実績も豊富です。被リンク獲得だけではなく、WEBマーケティング全般の無料相談も随時行っています。
「被リンク手法を聞いてみたい」「Webサイトの問題点をプロの目線から見て欲しい」など、Webに関するご相談はぜひ、WINDOM株式会社までご相談ください。
*無理な営業などは一切いたしません。
被リンクに関するよくある質問
最後に、被リンク購入に関するよくある質問を紹介します。
- 良質な被リンクの特徴は?
- リンクの掲載方法は選択できない
- 被リンクとnofollowの関係性は?
順番に回答します。
良質な被リンクの特徴は?
この記事で解説した内容を踏まえると、良質な被リンクの特徴は主に以下の通りです。
- 教育機関や政府機関など、公的かつ権威あるサイトからのリンク
- 自社サイトの情報と関連性の高いサイトからのリンク
- 関連性の高いページに対して自然に獲得しているリンク
これらの要素を考慮し、良質な被リンクを増やすことが長期的なSEO成功のカギとなります。
被リンクの調べ方は?
被リンクは主に専用のツールを用いて調べられ、種類は以下の通り多岐にわたります。
費用 | ツール |
無料 | ・Google Search Console(グーグルサーチコンソール) ・Google Analytics(グーグルアナリティクス) ・SEOTOOLS ・hanasakigani |
有料 | ・Ahrefs ・Semrush ・Majestic |
サイト立ち上げの際に、ほとんどのケースで登録するGoogle Search Consoleで調べる方法が一般的です。
Google Search Consoleを利用した被リンクの調べ方は、以下の通りです。
- トップ画面の「リンク」をクリック
- 外部リンクの欄の「上位のリンクされているページ」「上位のリンク元サイト」「上位のリンク元テキスト」をそれぞれ確認する
- ペナルティの有無を調べる場合は「手動による対策」をクリック
「上位のリンクされているページ」では自社サイトが被リンクを獲得したページ、「上位のリンク元サイト」では自社サイトが獲得した元のドメイン、「上位のリンク元テキスト」ではリンク元が自社サイトに向けて設置したリンクの総数が一覧で確認できます。
被リンクとnofollowの関係性は?
被リンクとnofollowの関係は、簡単にいうと「被リンクによるSEO効果が生まれるか否か」といえます。
そもそもnofollowとは、指定したリンク先への受け渡しを停止するよう、Googleの検索エンジンにヒントとして伝える属性値のことを指します。
通常はGoogleの検索エンジンがクローリングし、双方の関連性や信頼性が問題ないと判断された場合、サイト評価につながります。nofollow属性が付与されると、リンク評価の受け渡しが行われないため、SEO効果も期待できなくなります。
被リンクとnofollowはあくまで、SEO効果に影響する要素です。そのため、属性を付与したリンクのアクセス自体は可能であり、ユーザー目線でのサイト評価に変化はありません。
自然に被リンクを増やすには良質なコンテンツ作りが重要
この記事では、被リンク購入によるSEO効果について解説しました。
被リンクの購入は基本的にGoogleガイドラインに違反する行為であり、ペナルティを受けるリスクがあります。被リンクによってSEO効果を得るためには、良質なサイトから自然に獲得することが最も重要です。
被リンクを自然に増やすためには、良質なコンテンツ作りが重要な要素の1つです。ユーザーにとって価値のある情報を提供し、専門性・独自性の高い記事を発信することで、良質なサイトからの自然な被リンクを獲得できます。
継続的、かつ良質なコンテンツ作りを意識し、サイト全体の評価を上げていきましょう。
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