リンク切れとは何?原因・対処法・確認ツールを徹底解説

リンク切れ

リンク切れとは、サイト上に設置されたリンクが正しく動作せず、クリックしてもページにアクセスできない状態のことです。リンク切れの原因は、以下の2つに分けられます。

リンク切れが発生すると、404エラーページが表示され、ユーザーは期待した情報にたどり着けません。その結果、ユーザーの離脱や、コンバージョン率の低下を招く可能性があります。

また、クローラーの巡回にも影響を与える場合があるため、原因と対策を把握しておくことが大切です。

当記事では、主に以下のことが分かります。

最後まで見れば、リンク切れの原因や対処法が分かり、サイトの品質向上につながるでしょう。

この記事の監修者

Web集客コンサルタント

川口凌

かわぐちりょう

執筆者

SNS集客2年、SEO集客3年経験。 現在は、WINDOM株式会社で士業領域のSEO集客、そのほかさまざまなジャンルのSEOコンサルティングを担当。士業領域の集客なら川口にお任せ!結果が出るまで諦めずPDCAを回すがモットー

リンク切れとは、サイト内に設定されたリンク先ページにアクセスできない状態を指します。リンク切れの主な症状は以下の通りです。

  • ページが表示されない
  • リンク先ページにアクセスできない
  • 404エラー画面が表示される

リンク切れは、内部リンク・外部リンクの両方で発生する場合があります。ユーザーの離脱や信頼性の低下に直結するため、サイト運営者にとっての大きな課題です。

検索エンジンのクローラーがリンク切れに遭遇すると、サイト全体のクローラビリティが低下し、SEOにも間接的な影響が及ぶ可能性があります。サイトの健全な運営には、リンク切れを早期に発見・対応することが必要です。

リンク切れはなぜ起きる?2つの原因・対策を解説

リンク切れはなぜ起きる?2つの原因

リンク切れの原因は以下の2つです。

リンク切れの原因は、内部リンク・外部リンクの2つに分類されます。いずれも自分で修正できるため、まずは原因を把握することが大切です。

最後まで見れば、リンク切れの原因が分かり、問題に対処できるようになるでしょう。

内部リンク切れ

内部リンク切れの原因は以下の2つです。

内部リンク切れは、自社サイト内のページ間でリンクがつながらなくなる状態です。サイト訪問者にとっても不便を招き、ユーザー体験を損なう可能性があります。

サイト運営者側のミスで起きることもあるため、定期的な確認と対策が推奨されます。

記事が削除・下書きされている

記事の削除や、一時的に下書き状態に戻された際に、リンク切れが発生することがあります。該当リンクをそのままにしておくと、404エラーが表示され、ユーザーは必要な情報にアクセスできません。

削除または非公開にしたページがある場合は、リンクを削除するか、同じテーマに関する他の記事を内部リンクすることが効果的です。

公開している記事数が多いサイトでは、作業に時間がかかるため、シートにまとめ、毎日少しずつでも対応するようにしましょう。

内部リンクを整備することで、ユーザーが関連情報にアクセスしやすくなり、利便性が向上します。リンク切れの早期発見と対策が、快適なユーザー体験の維持に重要です。

URLの入力ミス

URLに誤りがあった場合でも、リンクが正常に機能せず、404エラーページが表示されることがあります。とくにURLが長い場合や記号が多い場合、入力ミスが発生しやすいです。

「/」や「-」などの記号や、アルファベット一文字が抜けているなど、小さなミスでもリンク切れを起こします。

リンクを貼る際には、URLの正確性を慎重に確認しましょう。実際にリンクをクリックし、移動先が正しいかチェックする習慣を持つことが望ましいです。

外部リンク切れ

外部リンク切れの原因は以下の4つです。

外部リンク切れは、他社サイトへのリンクが機能しなくなっている状態です。リンク先のサイトが変更されたり、予期せずページが削除されたりすることで発生します。

外部リンク切れは、他社サイトの管理状況に依存するため、自社で直接コントロールできない難しさがあります。定期的なリンクチェックと修正で、外部リンク切れを未然に防ぐことが重要です。

記事が削除・下書きされている

内部リンク同様、記事が削除または下書きに戻されている場合に、外部リンク切れが発生します。外部サイトの記事が削除・下書きされているかは、日頃から確認していないと把握しづらいです。

リンク切れを検出したら、類似内容を提供する他のページに差し替えたり、必要に応じて削除したりするのが有効です。定期的にリンク先の記事をチェックすることが求められます。

URLの入力ミス

外部リンク設定時にURLの入力ミスがある場合も、リンクが機能せず、アクセスできなくなります。

URLは正確に記述されている必要があり、スペルミスや、記号の不足はすぐにリンク切れを引き起こします。

URLはコピー&ペーストで貼り付けるケースが多いですが、正確にリンク先へ遷移できるかを確認する習慣が大切です。

サーバーエラー

リンク先のサーバーに障害が発生すると、リンク切れが生じることがあります。この場合「503 Service Unavailable」や「502 Bad Gateway」などのエラーが表示されることが一般的です。

サーバーエラーは、リンク先サイトのメンテナンス中や、アクセス過多などが原因で起こります。

サーバーエラーは一時的であるケースが多く、一定時間後に自動的に復旧することが期待できます。

しかし、頻繁にサーバーエラーが発生するサイトリンクは、ユーザーの不信感を招く原因になりかねません。状況に応じ、別の信頼できるリンク先に変更することが有効です。

サイト移転・ドメイン変更

外部リンク先のサイトが移転やドメイン変更を行った場合、旧URLのままではアクセスができなくなり、リンク切れが発生します。

サイト移転・ドメイン変更時には、旧URLから新URLへ301リダイレクトの設定が行われることが基本です。しかし、設定に不備があるとリンク先が正しく機能せず、リンク切れとなります。

リンク先の外部サイトが移転やドメイン変更を行った場合には、速やかにリンクを最新のURLに変更しましょう。ユーザーにとって不便がないよう、リンク先の最新情報に合わせて更新することが、信頼性の高いサイト運営につながります。

リンク切れを放置する2つのデメリット

リンク切れを放置するデメリットは以下の2つです。

リンク切れを放置してしまうと、サイト運営にさまざまな悪影響が生じます。

ここでは、リンク切れを放置するデメリットを解説します。最後まで見れば、リンク切れを修正すべき理由が分かり、サイトの信頼性と評価の向上につなげられるでしょう。

ユーザーの離脱率が高まる

リンク切れを放置すると、ユーザーが目的の情報にたどり着けず、サイトから離脱する可能性が高まります。

ユーザーはリンク先に必要な情報があると期待してクリックします。しかし、リンク切れによってページにアクセスできないと、目的を達成できないまま、他のサイトへ移動してしまうことが多いです。

サイト全体の信頼性が低下し、ユーザーに「情報が更新されていない」「信頼できない」といったネガティブな印象を与えかねせん。

結果として、訪問者数や滞在時間が減少し、コンバージョン率にも悪影響が出る恐れがあります。リンク切れは単なる技術的な問題ではなく、ユーザー体験やサイト評価を下げる原因にもなるため、速やかな修正が求められます。

クローラーの巡回が上手く進まなくなる

リンク切れがあると、クローラーがサイト内をスムーズに巡回できなくなり、サイト全体の評価に悪影響が生じます。

クローラーはリンクを辿りながら情報を収集し、インデックス化を行うロボットです。リンク切れに遭遇すると、ページにアクセスできず、サイトの構造やコンテンツ内容を正しく評価できなくなります。

クローラーの巡回効率が低下すると、新しいコンテンツのインデックス登録が遅れ、SEO対策としての効果が十分に発揮できない恐れもあります。

クローラーにスムーズに巡回してもらうためにも、定期的にリンクを確認し、問題が見つかれば早急に修正することが重要です。

リンク切れを修正する2つのメリット

リンク切れを修正するメリットは以下の2つです。

リンク切れを修正することは、サイトの評価やユーザー行動に良い影響を与えます。

ここでは、リンク切れを解消するメリットを解説します。最後まで見れば、リンク切れの修正がもたらす効果が分かり、サイトの改善に役立つでしょう。

ユーザーエクスペリエンスが向上する

リンク切れを修正することで、ユーザーエクスペリエンスが大幅に向上します。ユーザーが期待通りのページにアクセスできることで、閲覧中のストレスが軽減され、情報の収集がスムーズに進むためです。

リンク切れのないサイトは、ユーザーにとって利便性が高く、再訪問の可能性も向上します。

リンク切れの修正によってユーザーエクスペリエンスが改善されることで、サイトの評価も自然に高まるでしょう。

コンバージョン率が改善する

リンク切れを修正することは、コンバージョン率の向上に重要な役割を果たします。ユーザーが目的のページにアクセスできない場合、離脱してしまう可能性が高まり、コンバージョン率は下がってしまいます。

ユーザーがストレスなくサイト内を回遊できれば、滞在時間が伸び、購入や問い合わせにつなげることが可能です。

リンク切れを修正すれば、ユーザーの意欲を損ねず、スムーズに問い合わせや購入に導けます。その結果、コンバージョンが増え、ビジネスの成果にも良い影響が期待できるでしょう。

リンク切れがあると検索順位が下がる?SEOへの影響について解説

リンク切れがあると検索順位が下がる?SEOへの影響について解説

リンク切れは、直接的に検索順位を下げる要因とはされていません。Googleも公式に「リンク切れの存在だけでサイト全体の評価が下がることはない」としています。

サイトの一部の URL が存在しなくなったり、404 を返したりしても、検索結果におけるサイトの他の URL(200 (Success) ステータス コードを返すもの)のランキングには影響しません。

引用元:Google検索セントラルブログ

しかし、リンク切れが放置されていると、ユーザーが情報にアクセスできずサイトから離脱することが増え、ユーザー体験が損なわれます。

離脱率の増加や滞在時間の減少は、間接的にSEOに影響を与える可能性があるため、無視できないポイントです。

また、リンク切れが多いとクローラーがサイト内を十分に巡回できなくなり、インデックス速度が低下する恐れもあります。リンク切れがない状態を保つことで、ユーザーやクローラーにとっても快適な環境が提供でき、SEOにも良い影響を与えるでしょう。

リンク切れの確認に役立つツール6選

リンク切れの確認に役立つツール

リンク切れの確認に役立つツールは以下の6つです。

リンク切れは早めの修正が必要ですが、全てを手作業で確認するのは現実的ではありません。そのため、リンク切れを発見できるツールの活用が有効です。

ここでは、リンク切れの確認に役立つ便利なツールをご紹介します。最後まで見れば、リンク切れのチェック方法が分かり、素早く解決できるようになるでしょう。

Google Search Console

Google Search Console(サーチコンソール)では、簡単にリンク切れを確認することが可能です。まず初めに、左側メニューの「ページ」を選択します。

サーチコンソールのトップ画像

すると、ページのインデックス登録画面が表示されます。スクロールし、最下部の「見つかりませんでした(404)」の項目を確認してください。

サーチコンソールの404ページ確認

「見つかりませんでした(404)」をクリックすると、以下の画面に切り替わります。リンク切れページがある場合は、URLが表示されます。

表示されたURLを一つずつ確認し、対応しましょう。

サーチコンソールのリンク切れ詳細

サーチコンソールでは、検索流入の状況やインデックスの状態も確認できるため、SEO全般の管理にも欠かせない便利なツールです。

Broken Link Checker

Broken Link Checker

Broken Link Checkerは、リンク切れを検知し、管理画面から通知を受け取れるワードプレスのプラグインです。インストール後に有効化するだけで、リンク切れページの調査を自動的に行ってくれる優れものです。

リンク切れが発生した際には、該当ページやリンク先のURLがダッシュボードに一覧表示されます。そのため、どのリンクが無効になっているかを素早く把握することが可能です。

Broken Link Checkerはサイト内のコンテンツ数が多く、リンクの手動チェックが難しい場合に役立ちます。

ただし、プラグインはサイトの読み込み速度に影響を与えることもあります。他のプラグインとの併用状況に注意し、利用すると良いでしょう。

dead-link-checker.com

dead-link-checker.comは、サイトのリンク切れをオンラインで簡単に確認できる無料ツールです。サイトのURLを入力し、「チェック」をクリックするだけで、リンク切れの有無を確認できます。

dead-link-checker.com

dead-link-checker.comは、ページ単位でもサイト全体でもリンク切れの確認が可能です。チェックが完了すると、以下のように調査結果が表示されます。

「エラー数」が一つでもある場合は、リンク切れが起きている可能性が高いです。URLを確認し、リンク切れに対処しましょう。

dead-link-checker.comのリンク切れ調査

Screaming Frog

Screaming Frog

Screaming Frogは、リンク切れやSEO関連の問題を一括でチェックできる強力なツールです。インストール後、サイトURLを入力すると、クローラーがサイト内のリンクやページを解析し、エラーが発生している箇所を一覧で表示します。

内部リンクはもちろん、外部リンク切れの確認ができることもScreaming Frogの魅力です。

Screaming Frogは無料で利用でき、500ページまでのチェックが可能です。有料版にアップグレードすると大規模なサイトも制限なく対応でき、より多くの機能が利用できます。

リンク切れのページだけでなく、画像やスクリプト、メタデータまで確認できるため、サイト運営のメンテナンスに広く役立つのが特徴です。

Semrush

semrush

Semrushは、SEO対策における総合的な解析ツールです。サイト全体を自動でクロールし、リンク切れページを検出できます。

リンク切れがあるページやエラーの詳細が一覧で表示され、修正箇所をすぐに把握できるため、効率的なメンテナンスが可能です。

Semrushでは、リンク切れだけでなく、インデックス状況、被リンクの質、ページ速度などSEOに影響する要素も同時に確認できます。サイト全体を管理するのに理想的なツールです。

Ahrefs

ahrefs

Ahrefsは、リンク切れの確認を含め、SEO分析やバックリンクチェックに強みを持つ総合的なツールです。サイト監査機能を活用することで、リンク切れを簡単に確認できます。

また、クロールのスケジュールを設定しておけば、リンク切れが新たに発生した際に自動で通知を受けることが可能です。

Ahrefsについては以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

リンク切れが起こった際の復活方法・施策を紹介

リンク切れが起こった際の復活方法・施策を紹介

リンク切れの復活方法は、内部リンクか外部リンクかによって異なります。内部リンクの場合、URLのスペルミスがないか確認し、誤りがあれば修正しましょう。

リンク先の記事が削除・非公開された際は、新しい関連ページを内部リンクとして設定することで対処できます。

外部リンクの場合、リンク先を再確認し、同様の信頼できる情報源を探して置き換えるか、リンク自体を削除しましょう。また、リンク切れで情報が失われた場合は、自社で同様の情報を集め、オリジナルの内容を補完することも効果的です。

リンク切れの原因に関する3つのよくある質問

リンク切れの原因に関する3つのよくある質問

リンク切れの原因に関するよくある質問は以下の3つです。

最後に、リンク切れの原因に関連するよくある質問に回答します。最後まで見れば、リンク切れに関する疑問が解消され、より円滑にサイト運営できるでしょう。

リンク切れを一括でチェックする方法は?

リンク切れを一括でチェックしたい場合は、以下の3つのツールがおすすめです。

  • Screaming Frog
  • Semrush
  • Ahrefs

これらのツールを使用すれば、サイト全体を自動でクロールし、リンク切れが発生しているページを一覧表示できます。リンク切れを効率的に管理し、ユーザー体験の向上につなげることが可能です。

リンク切れ動画を見る方法はある?

リンク切れ動画を再度視聴したい場合、Wayback Machineが有効です。Wayback Machineとは、過去のウェブページを閲覧できる無料サービスです。

膨大なデータが保存されているため、リンク切れ動画も見つかる可能性があります。

また、Googleのキャッシュ機能を使用したり、動画共有サイトで同じ動画が再投稿されていないか検索したりするのも一つの手段です。

リンク切れをチェックできるchrome拡張機能はある?

リンク切れの確認に便利なChrome拡張機能は、Check My Linksです。Check My Linksは、サイト内のリンクを自動的に検出し、正常なリンクは緑色、無効なリンクは赤色でハイライト表示します。

ページ内のリンク切れを素早く特定し、修正が可能です。ウェブストアから無料でインストールできるため、一度試すことをおすすめします。

まとめ:リンク切れの原因を突き止め、早期に対応しよう

まとめ:リンク切れの原因を突き止め、早期に対応しよう

リンク切れの主な原因は以下の通りです。

リンク切れは、SEOへの直接的な影響はないとされています。しかし、ユーザーの離脱を招いたり、クローラーの巡回が滞ったりすることで、間接的に評価に響く場合もあります。

リンク切れが発生した際には、サーチコンソールやAhrefsなどのツールを活用し、早めに対応することが重要です。ユーザーにとって使いやすく、検索エンジンからも評価されるサイト運営を目指しましょう。