ページネーションとは?仕組みから意識したいポイントまでをわかりやすく解説

大量のコンテンツを一画面に詰め込んでいませんか?ページネーションは、コンテンツを適切に分割してユーザーの閲覧体験を整えるための重要な設計要素です。

この記事では、多くの場面で活用されるページネーションの基本的な仕組みからSEOを踏まえた実装の考え方まで、Web担当者が知っておくべき情報をまとめて解説します。

この記事の監修者

SEOコンサルタント

毛利浩一郎

もうりこういちろう

監修者

SEO歴5年。新規で立ち上げた通信系メディアをリリース1年で100万PVまでグロース ウォーターサーバーや美容系メディアなど対応業種は多岐にわたる。

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ページネーションとは

ページネーションの基本的な定義と、混同されやすい「ページ送り」との違いを整理します。

ページを分割して表示する仕組み

ページネーション(pagination)とは、大量のコンテンツや情報を複数のページに分割し、ページ番号や前後のナビゲーションリンクによってユーザーが順番に閲覧できるようにする仕組みです。「paginate」(ページ番号を付ける)という動詞が語源で、Webサイト・アプリケーション・印刷物など様々な文脈で使われます。

Webサイトでは、1ページに表示しきれないコンテンツを「1ページ目(/page/1/)」「2ページ目(/page/2/)」というように複数のURLに分割して管理します。ユーザーはページ番号をクリックしたり「次へ」ボタンを押したりすることで、前後のページに移動できます。一覧ページのほか、記事の続きを複数ページに分けた「記事内ページネーション」でも使われます。

使われるシーン

ページネーションが活用される代表的なシーンは、以下のとおりです。

①ECサイトの商品一覧:数百〜数千の商品を10〜20件ずつに分割して表示します。

②ブログ・メディアの記事一覧:投稿一覧ページを「10件ずつ・月別・カテゴリ別」などに分割します。

③検索結果ページ:サイト内検索でヒットした件数が多い場合に分割表示します。

④掲示板・コメント欄:投稿数が多い場合に古い順・新しい順で分割します。

⑤データベース・ディレクトリサイト:企業一覧・物件一覧・求人一覧など大量のレコードを管理します。

ページ送りとの違い

「ページ送り」と「ページネーション」は同じ意味で使われることが多いですが、厳密には区別される場合があります。ページ送りは、前のページ・次のページという前後の移動機能そのものを指す場合が多いです。ページネーションは、その移動機能を含む全体のページ分割の仕組みを指します。

また、ページネーションに近い概念として「無限スクロール(Infinite Scroll)」があります。無限スクロールは、ページを分割せずスクロールに合わせてコンテンツを追加読み込みする方法で、ページネーションとは異なるUX設計です。

この2つの使い分けについては後述のFAQで詳しく解説します。

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ページネーションの基本的な考え方

ページネーションを適切に活用するには、その根本的な役割と分割設計の考え方を理解することが重要です。

ページネーションが担う役割

ページネーションが担う役割は、「ユーザー体験の整理」と「サーバー・クライアントの処理負荷の分散」の2つです。

まず、情報を複数ページに分割することで、一度に表示する情報量を適切に抑えられ、ユーザーが内容を理解しやすくなります。現在のページ位置や全体のボリュームも把握しやすくなるため、迷わず閲覧を続けやすくなる点も特徴です。特に一覧ページでは、目的の情報に段階的にアクセスできる導線として機能します。

加えて、必要なデータのみを都度読み込む仕組みにより、サーバー側の処理負荷や通信量を抑えられます。結果としてページ表示速度の低下を防ぎ、安定したパフォーマンスを維持しやすくなります。商品一覧や検索結果のようにデータ量が多いページでは、こうした設計がユーザー体験とシステム双方にとって重要です。

分割設計の考え方

「1ページに何件表示するか」という分割数の設計はサイトの目的とユーザー行動によって異なります。ECサイトの商品一覧では「12〜24件/ページ」が一般的です。グリッド表示(4列×3行など)に合わせて12の倍数にする設計が多くのサイトで採用されています。ブログ記事一覧では「10〜20件/ページ」が標準的です。

「多すぎると読み込みが遅くなる・スクロールが増える」「少なすぎるとページ移動が増えてUXが悪化する」というトレードオフを考慮して分割数を設定します。A/Bテストで実際のユーザー行動(離脱率・回遊数・コンバージョン率)を測定しながら最適な分割数を探ることが、精度の高い設計につながります。

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ページネーションを導入する理由

なぜページネーションが必要とされるのか、導入の背景にある3つの理由を解説します。

情報量が多いページでの分割意図

Webページに表示するコンテンツ量が増えると、ユーザーが必要な情報を探すコストが増加します。1ページに500件の商品が並んでいると「どれを見ればいいか分からない・目当てのものが見つけにくい」という状況が生まれます。ページネーションで1ページあたりのコンテンツ量を絞ることで「今自分が見ているのは全体の中のどの部分か」の整理が可能です。

特に検索結果ページでは「検索クエリに対して数百件のヒット」が発生するケースがあります。1ページ目に最も関連性の高い件数を表示し、次のページには次の候補を表示するという「関連性の高い順に分割して提示する」設計が、ユーザーの情報探索効率を高めます。

閲覧しやすさに与える影響

ページネーションは視覚的な情報密度の管理に貢献します。コンテンツを適切な量に絞ることで、各コンテンツの視認性が向上し「どのコンテンツを選ぶか」という判断を行いやすくなります。ECサイトの商品一覧で言えば、1画面に数十件の商品がゆったりと配置されている状態は、どれを選択するか考えやすいです。しかし、数百件が密集して表示されると「選び疲れ(チョイスオーバーロード)」が発生しやすくなります。

スマートフォンでの閲覧では特に顕著です。モバイル端末では画面サイズが限られているため、1ページのコンテンツ量を抑えて縦スクロール量を減らすことが、閲覧体験の向上につながります。適切な量を適切なページに配置する設計がユーザーの離脱率低減に貢献します。

表示速度との関係性

ページの読み込み速度はユーザー体験とSEOに直接影響します。1ページに大量の画像・コンテンツを読み込むと、ページの初期表示時間(LCP:Largest Contentful Paint)が遅くなります。ページネーションで1ページあたりのコンテンツ数を制限することで、1リクエストあたりのデータ量を抑え表示速度の維持が可能です。

特に画像を多用するECサイトや写真ギャラリーサイトでは、ページネーションは表示速度維持のために欠かせない設計です。「遅延読み込み(Lazy Loading)」と組み合わせることで、さらなる表示速度の最適化が可能になります。

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ページネーション設計の3つのメリット

ページネーションを適切に設計した場合に得られる3つの主なメリットを解説します。

ユーザーが目的の情報にたどり着きやすくなる

ページネーションにより、以下の3つのことが可能になります。

・現在地の把握

・総ページ数の把握

・特定ページへの直接アクセス

ユーザーは自分の探している情報がどのページにあるかを推測しながらナビゲートでき、目的のコンテンツへのアクセス効率が向上します。

たとえば、ECサイトで「最新の商品は後ろのほうにある」と分かっていれば、最後のページに直接ジャンプして探せます。この「現在地の見える化」がページネーションのユーザー体験上のメリットです。

読み込み負荷を抑えやすくなる

1ページあたりのコンテンツ量を制限することで、以下の読み込み負荷を抑えやすくなるなります。

・HTMLのサイズ

・取得する画像数

・APIリクエスト数

サーバー側でも「1リクエストあたりに取得するデータベースレコード数」を制限することで、クエリの処理時間の短縮が可能です。これはサーバーコストの削減にも貢献します。

Core Web VitalsのLCP(最大コンテンツの描画時間)やFID(初回入力遅延)に関わる処理がページネーションによって改善されることで、Googleのページエクスペリエンス評価にも好影響が期待できます。

サイト内の回遊が生まれやすくなる

ページネーションは、コンテンツを複数のURLに分散させることで、自然な回遊を生み出す役割があります。ユーザーは1ページ目から順に閲覧しながら情報を比較・検討できるため、滞在時間の向上やコンバージョンにつながりやすくなります。特にECサイトでは、複数ページを行き来しながら商品を探す行動が一般的です。

ページネーションは、その購買行動を支える導線として機能します。また、アクセス解析を活用することで、どのページで離脱しているかや、どこまで閲覧されているかを把握できます。これらのデータをもとに改善を行うことが重要です。

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ページネーション設計の3つのデメリット

ページネーションには設計によって生じるデメリットもあります。メリットとデメリットを理解した上で、適切な実装を判断することが重要です。

ページ移動の手間が発生する

ページネーションを使うと、コンテンツを見るたびにページ遷移(クリック→読み込み→表示)が発生します。特に次のページにすぐ移動したいユーザーにとって、この「クリック+待ち時間」の繰り返しはフラストレーションになる場合があります。無限スクロールがソーシャルメディアやニュースアプリに多く採用されているのは、この「ページ遷移の手間」を排除してより流れるような閲覧体験を提供するためです。

この問題を軽減するために「クリック時に即座に反応するプリフェッチ(次のページを先読みする)」「AJAXによる非同期ページ読み込み(URLは変わるがページ全体をリロードしない)」などの技術的なアプローチが有効です。

コンテンツ評価が分散しやすくなる

ページネーションによってコンテンツが複数のURLに分かれると、SEO上の課題が生じます。被リンクが複数のURLに分散することで、1つのページに集約される場合と比べて評価が分かれてしまう可能性があります。特に記事を複数ページに分割するケースでは、評価が分散しやすくなる点に注意が必要です。

このような課題への対応として、canonicalの設定が重要です。どのURLを正規ページとして評価させるかを明確にすることで、評価の分散を抑えることができます。一覧ページでは1ページ目に評価が集まりやすいのが特徴です。2ページ目以降の扱いも含めて適切に設計することが重要です。

設計次第で離脱につながる可能性がある

ページネーションの設計が悪いと、ユーザーの離脱を招く可能性があります。代表的な問題は、以下のとおりです。

・現在地が分からない(どのページにいるのか視覚的に示されていない)

・次のページへのリンクが見つけにくい(ナビゲーションが小さい・隠れている)

・1ページあたりの件数が少なすぎてページ移動が多すぎる

・モバイルでタップしにくいボタンサイズ

これらを防ぐには、以下のような設計上の配慮が必要です。

・現在地のハイライト表示

・目立つ前後ボタン

・適切な件数設定(少なすぎず多すぎず)

・モバイル対応のタップターゲットサイズ(44px以上推奨)

詳しくは後述の設計ポイントで解説します。

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導入を検討すべきケース

ページネーションが特に有効なシーンを整理します。

シーンページネーションの向き推奨する理由
記事・レポート(長文)◎ 向いている章・節ごとに分割し読み進めやすくする。URLが章ごとに生成される
商品・求人一覧◎ 向いている件数が多く分割必須。フィルタ・ソートとの組み合わせが前提
検索結果ページ◎ 向いている関連度の高い順に分割。Googleライクな数字ナビゲーションが標準
データベース型サイト◎ 向いている大量レコードの管理に不可欠。ページURLがクロール対象になる
SNSフィード・タイムライン△ 無限スクロールが向く新着順に流れる情報は分割より連続閲覧が自然
ランディングページ× 不要1ページで完結するLP にページネーションは不要

記事やレポートなど文章量が多い場合

10,000字を超える長文記事や連載記事などは、ページネーションで章ごとに分割することでユーザーの読み進めやすさが向上します。「今どこを読んでいるか(第〇章)」が明確になり、特定の章を再度参照したいときに直接アクセスできる点がメリットです。

ただし、記事内ページネーションはSEO評価が分散するデメリットもあります。記事の評価を1つのURLに集約したい場合はページネーションではなく、単一ページで全文を表示し、目次と内部アンカーリンクで章に直接ジャンプできる設計が有効な代替手段です。

商品一覧や検索結果ページの場合

ECサイトの商品カタログや求人サイトの求人一覧など、多数のエントリーを一覧表示するページはページネーションが最も適した設計です。フィルタリング(カテゴリ・価格帯・エリア等)とページネーションを組み合わせることで「条件を絞った上で結果を1ページずつ閲覧する」という自然な探索フローが生まれます。

URLパラメータの設計(?page=2 または /page/2/ など)とカノニカルの設定が、SEO観点での重要な実装ポイントになります。

データベース型サイトでの活用シーン

企業ディレクトリや医療機関検索サイトなど、大量のレコードを検索したり閲覧したりするデータベース型サイトでは、ページネーションによるデータの分割取得が必須です。1リクエストでデータベースの全レコードを取得してブラウザに返すと、サーバーとクライアントの両方でパフォーマンスに深刻な影響が出ます。

また、ページネーションによって生成される個別のページURL(例:/restaurants/tokyo/?page=3)は、Googleのクローラーが各ページを独立したURLとして発見・インデックスできるため、サイト内の多くのコンテンツが検索エンジンに認識される機会が増えます。

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ページネーション設計で意識したいポイント

ユーザー体験を損なわないページネーション設計のための5つのポイントを解説します。

現在位置が把握できる表示にする

ユーザーが「今自分は何ページ目を見ているか」を即座に把握できるよう、現在のページ番号を視覚的に強調します。現在のページ番号を他のページ番号と異なるスタイル(背景色を変える・テキストを太字にする・アンダーラインを引く)で表示することが基本的な実装です。「1 / 10」のような「現在ページ / 総ページ数」の表示も分かりやすいです。

現在のページのリンクをクリック不可(disabledまたはテキストのみ)にすることで、ユーザーに「このページは既に表示中」であることを自然に伝えられます。また、パンくずリストと組み合わせて「カテゴリ > 商品一覧 > 2ページ目」のような現在地の文脈を示すことも有効です。

前後ページへ移動しやすくする

「前へ」「次へ」のナビゲーションは、数字のページ番号と並んで必ず設置することを推奨します。理由は「いちいちページ番号を探さなくても、次・前に直感的に移動できる」ためです。「前へ(Previous)」「次へ(Next)」または「< 前」「次 >」という表記が一般的です。

1ページ目では「前へ」ボタンを・最終ページでは「次へ」ボタンをグレーアウト(non-active状態)にして視覚的にこれ以上移動できないことを示します。「最初のページへ」「最後のページへ」のリンクも、総ページ数が多い場合に有効なナビゲーション要素です。

表示するページ数を適切に調整する

総ページ数が多い場合に全ページ番号を一列に並べるのは現実的ではありません「現在のページを中心に前後数ページのみ表示し・遠いページは省略記号(…)で示す」という「トランケーション(切り捨て)」パターンが標準的な設計です。

例:「1 … 5 6 [7] 8 9 … 100」のように、最初・最後のページ番号と現在地周辺のページ番号のみを表示します。この設計では「最初のページ・最後のページへのリンク」と「現在地周辺のページへのリンク」が同時に提供され、ナビゲーションの使いやすさが保たれます。

クリックしやすいUIに整える

Webアクセシビリティの観点から、ページネーションのクリック可能エリア(タップターゲット)は十分な大きさを確保することが重要です。Googleが推奨するタップターゲットの最小サイズは48×48pxです。小さなリンクは特にモバイルでタップミスが増え、ユーザーの意図しないページへの移動という不満を生みます。

ページ番号とページ番号の間には適切な余白(マージン・パディング)を設けて「隣のリンクを誤タップする」という問題を防ぎます。また、ホバー時のスタイル変化(色の変化・下線の表示)によって、クリック可能な要素であることを視覚的に示すことも重要です。

配置場所をユーザー導線に合わせる

ページネーションの配置場所は一般的にコンテンツリストの下部ですが、ページによっては上部にも設置することが有効です。「商品リストを上から見て、気になるものがなければすぐに次のページに移りたい」という行動パターンのユーザーには上部のページネーションが便利です。多くのECサイトでは「ページの上部と下部の両方に設置する」というパターンが採用されています。

ページネーションのナビゲーションは中央揃えが視認性が高いです。左揃えではページ後半の数字が見つけにくく、右揃えでは前のページへのリンクが目立ちにくいため、中央揃えがほとんどのサイトで採用されています。

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SEOを踏まえたページネーションの扱い

ページネーションはSEOに複数の観点で影響します。検索エンジンがどのように認識するかを理解した上で適切に設定することが重要です。

検索エンジンが認識する仕組み

Googleのクローラーはページネーションの各ページをそれぞれ独立したURLとして認識・クロールします。「/products/?page=1」「/products/?page=2」などのURLが別々のページとしてインデックスされます。

Googleは以前はrel=”prev”・rel=”next”というHTMLのlink属性を使ってページネーションの連続性を認識していましたが、2019年にこれらのサポートを廃止しています。現在はGoogleが各ページのコンテンツと構造から自動的にページネーションの関係を推測します。

Bingは現在もrel=”prev”・rel=”next”をサポートしており、対応しているとBingのクロールとインデックスに良い影響を与える可能性があります。

評価が分散しないための考え方

ページネーションの各ページが独立したURLを持つ場合、被リンクの評価やコンテンツの評価が複数のURLに分散するリスクがあります。特に「記事内ページネーション(1つの記事を複数ページに分割する場合)」では、記事への外部リンクがどのページURLに向けられるかによって評価が散らばります。

対策として、記事はできる限り1つのURLで完結させ、ページネーションは一覧ページや商品リストに限定するという設計方針が、SEO観点では最もリスクが少ないアプローチです。一覧ページのページネーションについては、1ページ目を最も重要なURLとして設計し・そこに内部リンクを集中させる設計が基本です。

URL設計とパラメータの扱い

ページネーションのURL設計には主に2つのパターンがあります。

①パスベース:/products/page/2/ のようにURLのパスにページ番号を含める方法。

②クエリパラメータ:/products/?page=2 のようにURLパラメータにページ番号を含める方法。

どちらも有効ですが、パスベースの方が人間にとって読みやすく、Googleも両方を適切に処理します。

クエリパラメータを使う場合はGoogle Search Consoleの「URL パラメータ」設定で意図しないインデックスが行われないよう設定することを検討しましょう。また、複数のパラメータが組み合わさった重複URLが生成されないよう注意が必要です。

canonicalの設定方法

canonicalタグ(rel=”canonical”)は「このページの正規版はこのURLです」と検索エンジンに伝えるメタタグです。ページネーションのSEO設定でよく使われる方法として「各ページのcanonicalをそのページ自身のURLに設定する(self-referencing canonical)」があります。これがGoogleの推奨する標準的な対応です。

記事内ページネーションで全ページの評価を1ページ目に集約したい場合は、「2ページ目以降のcanonicalを1ページ目のURLに設定する」という方法があります。ただしこの場合、2ページ目以降のコンテンツがインデックスされなくなるため、コンテンツの目的を考慮した判断が必要です。

<link rel=”canonical” href=”https://example.com/products/” />  <!– ページ1の場合 –>

<link rel=”canonical” href=”https://example.com/products/?page=2″ />  <!– ページ2のself-canonical –>

インデックス制御の判断

ページネーションの2ページ目以降をインデックスするかどうかは、コンテンツの質と目的によって判断します。「各ページに十分な独自コンテンツがある・検索流入を期待できるキーワードが含まれる」場合はインデックスさせることが有効です。「2ページ目以降は1ページ目と似たような内容・薄いコンテンツ」の場合はnoindexを設定してインデックスから除外することを検討します。

noindexの設定方法:HTMLの<head>内に

<meta name=”robots” content=”noindex, follow” />

を追加します。「noindex, follow」とすることで「このページはインデックスしないが、このページのリンクはたどる」という設定になり、クロールバジェットの効率化とコンテンツのクロールを両立できます。

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ページネーションの実装パターン

ページネーションを実装する主要な方法を解説します。

HTMLとCSSで構築する方法

基本的なページネーションはHTMLのリスト要素と<a>タグ・CSSのスタイリングで実装します。アクセシビリティを考慮して<nav>要素とaria属性を使った実装がベストプラクティスです。

<nav aria-label=”ページネーション”>

  <ul class=”pagination”>

    <li><a href=”?page=1″ aria-label=”前のページ”>&laquo; 前へ</a></li>

    <li><a href=”?page=1″>1</a></li>

    <li class=”active”><span aria-current=”page”>2</span></li>

    <li><a href=”?page=3″>3</a></li>

    <li><a href=”?page=3″ aria-label=”次のページ”>次へ &raquo;</a></li>

  </ul>

</nav>

aria-label・aria-current=”page”はスクリーンリーダーへの対応に必要なアクセシビリティ属性です。現在のページを示す要素はリンクではなく<span>にすることで「クリックできない」ことを明示します。

JavaScriptで制御する方法

SPA(シングルページアプリケーション)やAJAXを使ったページネーションでは、JavaScriptでデータを動的に取得してページの一部のみを更新します。URLはhistory.pushState()を使って変更することで「ページ全体のリロードなしにURLを更新する」実装が可能です。

JavaScriptによるページネーションの注意点はGoogleのJavaScriptレンダリングへの対応です。GoogleはJavaScriptを実行してコンテンツを認識しますが、レンダリングに遅延が生じることがあります。SEOを重視する場合はSSR(サーバーサイドレンダリング)またはSSG(静的サイト生成)でHTMLとしてページを生成し、各ページのURLにコンテンツが含まれる状態にすることを推奨します。

WordPressで対応する方法

WordPressにはページネーション機能が標準で搭載されています。投稿一覧・カテゴリページ・検索結果ページなどには自動的にページネーションが適用されます。テンプレートファイル(functions.php・archive.php等)で以下の関数を使って実装します。

<?php the_posts_pagination(); ?>  // シンプルな前後ナビゲーション

<?php the_posts_nav(); ?>  // WordPress標準の前後リンク

より高機能なページネーションが必要な場合は「WP-PageNavi」「Pagination by BestWebSoft」などのプラグインを使うことで、ページ番号を表示するタイプのUIを簡単に実装可能です。Cocoonなどの国内人気テーマには最初からページネーションUIが組み込まれているため、テーマによっては追加実装不要です。

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デザインパターンの考え方

ページネーションのUIデザインには複数のパターンがあります。サイトの性質とユーザーの行動特性に合わせて選択します。

シンプルな番号型の設計

「< 1 2 3 4 5 … 10 >」のように数字のページ番号を並べる最もスタンダードなデザインです。

ECサイトやブログなどで広く採用されています。特定のページに直接ジャンプできるため、全体像を把握しながら閲覧したいユーザーに向いています。数字はボックス(四角い枠)で囲むデザインがクリックしやすく視認性が高いです

前後ボタン中心の設計

「< 前のページ | 次のページ >」というシンプルな前後ボタンのみのデザインです。総ページ数が多い・ページ番号での直接アクセスのニーズが低い場合(ブログ記事の連続読み・マンガビューアなど)に向いています。

シンプルなUIのため視認性が高く実装も容易ですが、特定ページへの直接ジャンプができないというデメリットがあります。

視認性を高めるUIの工夫

ページネーションの視認性を高めるUIの工夫として、以下が効果的です。

・十分な余白(ページ番号間のスペース)

・明確なアクティブ状態(現在ページの背景色変更)

・ホバー時の色変化でインタラクティビティを示す

・ボーダーやシャドウで各ページ番号を区別する」

カラーはサイトのブランドカラーを使いながら、背景とのコントラスト比(WCAG 2.1では最低4.5:1以上を推奨)を確保することがアクセシビリティ基準への対応になります。

モバイル表示での配慮

スマートフォンでの表示ではページネーションのUIを簡略化することが有効です。デスクトップでは「1 2 3 4 5 … 20」と全番号を表示していても・モバイルでは「< 前へ | [現在:3/20] | 次へ >」というコンパクトな表示に切り替えることで、限られた画面幅を有効活用できます。CSSメディアクエリでレスポンシブに切り替えるか・JavaScriptで画面サイズに応じて表示するページ番号数を動的に変更する実装が可能です。

タップターゲットのサイズは最小44px×44pxを確保します。Googleのモバイルユーザビリティ基準でもタップターゲットのサイズは評価項目のひとつです。

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ページネーションに関するよくある質問

ページネーションに関してよく寄せられる疑問に回答します。

ページネーションは必須ですか?

必須ではありませんが、コンテンツ量が多い場合には強く推奨されます。10件未満の一覧ページにはページネーションは不要です。しかし商品一覧や記事一覧など「件数が今後も増え続ける・現時点ですでに多い」ページには、初期から設計に組み込んでおくことを推奨します。

ページネーションなしで全件表示する設計は「今は件数が少ないから問題ない」という状況でも、コンテンツが増えるにつれて、以下のようなリスクが生じることがあります。

・パフォーマンス問題

・UXの悪化

・SEOへの悪影響

将来を見据えた設計としてページネーションを最初から導入しておくことが、長期的な保守コストの削減につながります。

無限スクロールとどう使い分けますか?

無限スクロール(Infinite Scroll)はスクロールに合わせてコンテンツを追加読み込みする方式で、InstagramやX(旧Twitter)のフィードで広く使われています。ページネーションとの使い分けは「コンテンツの目的と探索方法」で判断します。

状況推奨方式理由
目的コンテンツを探して選ぶ場面(EC・検索結果)ページネーション「どこまで見たか」の把握と特定ページへのジャンプが必要
流れを楽しむ・発見する場面(SNSフィード・ニュース)無限スクロール連続した閲覧体験が自然。ページ区切りが不要
SEO重視・URLのシェアが必要ページネーション各ページにURLが存在するためリンク共有・クロールが可能
モバイルアプリ・PWA無限スクロールネイティブアプリライクな体験に馴染みやすい

「Load More(もっと読む)ボタン」はページネーションと無限スクロールの中間的な設計です。ユーザーが能動的に追加読み込みを指示するため、意図しない読み込みを防げるというメリットがあります。

2ページ目以降は評価されますか?

Googleは2ページ目以降もクロール・インデックスしますが、一般的に1ページ目より評価が低くなる傾向があります。理由は、以下のとおりです。

・被リンクが1ページ目に集まりやすい

・ユーザーが最初にアクセスするのは1ページ目であることが多い

・コンテンツの重複・薄さの問題が2ページ目以降で起きやすい

2ページ目以降が検索流入を獲得するには、以下の条件が重要です。

・各ページに独自のコンテンツ価値がある(特定カテゴリや条件で絞られた商品一覧など)

・canonicalが正しく設定されている

・内部リンクで1ページ目と2ページ目以降が適切に接続されている

コンテンツが薄い2ページ目以降はnoindexを設定してインデックス対象から除外することも選択肢のひとつです。

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まとめ:ページネーションは設計次第で評価が変わる仕組み

ページネーションは「コンテンツを分割して見せる」という単純な機能に見えますが、ユーザー体験や表示パフォーマンスの他に、SEO評価にも同時に影響する重要な設計要素です。「現在地を分かりやすく・移動しやすく・canonicalを適切に設定する」という基本を押さえることで、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても使いやすいページネーションが実現できます。

Webサイトのページネーション設計・SEO対応・パフォーマンス改善についてお困りの場合は、WINDOMへのご相談をご活用ください。SEO技術対応・コンテンツマーケティング・オウンドメディア運用まで幅広くサポートします。

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