XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは、Webサイトの全体構造を検索エンジンに伝えるためのXML形式ファイルです。正しく作成すれば、検索エンジンのクロール効率が上がり、ページのインデックス精度も向上します。
当記事では、XMLサイトマップの基本的な役割や構成、作成方法などを、初心者にも分かりやすく解説します。
最後まで読めば、XMLサイトマップとは何かが分かり、SEO対策に活かす方法が身につくでしょう。

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Web集客コンサルタント
川口凌
かわぐちりょう
SNS集客2年、SEO集客3年経験。 現在は、WINDOM株式会社で士業領域のSEO集客、そのほかさまざまなジャンルのSEOコンサルティングを担当。士業領域の集客なら川口にお任せ!結果が出るまで諦めずPDCAを回すがモットー

サイトマップとは、Webサイト内の構造や情報を一覧でまとめた設計図のようなものです。検索エンジンやユーザーに向けて、どのようなページがあるのかを伝える役割を担っています。
サイトマップには、HTML形式で表示される「HTMLサイトマップ」と、検索エンジンに向けた「XMLサイトマップ」の2種類が存在します。
SEO対策では、サイト全体のページを正確に把握してもらうために、XML形式のサイトマップが重要です。
複雑な構造のWebサイトや新規立ち上げ直後のサイトでは、クローラーがすべてのページを見つけづらくなることがあります。しかし、サイトマップを設置すれば、インデックス促進に貢献することが可能です。
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XMLサイトマップとは、Webサイトに存在するすべてのページ情報をXML形式でまとめたファイルであり、検索エンジンに向けてサイト構造を伝える手段です。ファイル名は通常「sitemap.xml」となっており、サイトのルートディレクトリに設置されます。
内部リンクが少ないページや更新頻度が高いページが存在するサイトでは、情報を検索エンジンに伝えるためにXMLサイトマップの設置が強く推奨されます。SEO対策を行うWeb担当者やサイト運営者が知っておくべき基本要素の一つと言えるでしょう。
ここからは、XMLサイトマップについて以下の2点を解説します。
XMLサイトマップの役割
XMLサイトマップの役割は、検索エンジンのクローラーにWebサイト内のページ構造や更新状況を伝えることです。大規模サイトや更新頻度の高いサイトでは、クローラーが全ページを正確に巡回することが難しいため、XMLサイトマップが補助的役割を果たします。
最終更新日や優先度などの情報を提供することで、検索エンジンはインデックスすべきページを効率良く判断できるようになります。
結果として、クロール漏れを防ぎ、SEO対策の精度向上や新規コンテンツの早期インデックス化につなげることが可能です。
XMLサイトマップとHTMLサイトマップの違い
XMLサイトマップとHTMLサイトマップの主な違いは対象です。XMLサイトマップは検索エンジン向けであり、機械が読み取れる形式でサイト全体の情報を伝えます。
HTMLサイトマップは、Webサイトを訪問するユーザーがページ構成を把握しやすくするためのナビゲーションツールとして設計されているのが特徴です。
XMLサイトマップはSEO対策に重要な存在として機能し、HTMLサイトマップはユーザビリティ向上につながるものです。両者は役割が異なるため、併用することで検索エンジンとユーザーにとって最適なWebサイト運営が可能になります。
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XMLサイトマップを正しく作成するためには、タグごとの役割を把握しておく必要があります。XMLサイトマップの基本構造は、以下のとおりです。
要素(タグ名) | 設定 | 意味・用途 | 使用例 |
---|---|---|---|
<urlset> | 必須 | サイトマップ全体を囲むルート要素 名前空間の宣言も含む | <urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9"> |
<url> | 必須 | 各ページの情報をまとめる単位 | <url>〜</url> |
<loc> | 必須 | ページのURLを指定する | <loc>https://example.com/</loc> |
<lastmod> | オプション | 最終更新日時を指定する | <lastmod>2025-06-27</lastmod> |
<changefreq> | オプション | 更新頻度を指定する(例:daily、weeklyなど) | <changefreq>weekly</changefreq> |
<priority> | オプション | 相対的な重要度を指定する(0.0〜1.0) | <priority>0.8</priority> |
上記のタグは、Googleなどの検索エンジンがページの内容や更新状況を判断するために使われます。基本構造を確認しながら、実際の記述に活かしていきましょう。
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XMLサイトマップは検索エンジンにサイト構造を正しく伝えるための仕組みですが、すべてのWebサイトに必要なわけではありません。Webサイトの規模や内部リンクの状況によって、必要性の有無が異なります。
ここでは、以下2点について解説します。
XMLサイトマップが必要なWebサイト
Googleのガイドラインによると、次のような条件に該当する場合はXMLサイトマップの設置が推奨されます。
- サイトのページ数が多く、大規模な構造になっている
- 新しく公開されたばかりで、外部からの被リンクがほとんど存在しない
- 動画や画像などのリッチメディアコンテンツが多数含まれている
また、コンテンツが頻繁に追加・更新されるサイトも、最新情報を素早くインデックスさせる手段として有効です。外部リンクが少なく、検索エンジンにとって発見しづらい新規サイトでは、XMLサイトマップによってインデックス精度を高めることが期待されます。
XMLサイトマップが不要なWebサイト
Googleは、以下のような条件を満たしている場合には、XMLサイトマップを作成する必要はないとしています。
- 総ページ数が500以下の小規模なWebサイトである
- すべてのページが内部リンクによって相互につながっており、構造が明快である
- 動画・画像・ニュースコンテンツがほとんど存在しない
自サイトの規模や構造をもとに、優先順位を判断しましょう。
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XMLサイトマップの記述には、Googleが推奨する基本フォーマットがあります。XMLサイトマップの基本の書き方は、以下のとおりです。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>https://www.example.com/foo.html</loc>
<lastmod>2022-06-04</lastmod>
</url>
</urlset>
ルートタグ<urlset>
の中に、各ページごとのURL情報を<url>
でまとめ、URL自体を<loc>
に記載します。更新日を示す<lastmod>
はGoogleにとって重要な情報であり、可能であれば記載することが推奨されます。
書式やエンコーディングのミスがあると無効になるため、正しい形式で書くことが基本です。
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XMLサイトマップの作り方は、以下の3つです。
ここでは、XMLサイトマップの作成方法を3つのパターンに分けて解説します。
サイトマップXML自動生成ツールを使う場合
XMLサイトマップは、自動生成ツールで作成可能です。代表的なツールとして、「sitemap.xml Editor」が挙げられます。URLや設定項目を入力するだけで、簡単にsitemap.xmlファイルを自動生成できます。

sitemap.xml Editorはインストール・登録不要でWebブラウザ上からすぐに利用でき、日本語で表示されるため、初心者でも安心して使えます。「サイトマップ作成」をクリック後にダウンロードしたら、XMLサイトマップの作成が可能です。
WordPressを使う場合
WordPressでXMLサイトマップを作成する場合、プラグインの使用が一般的です。代表的なプラグインには、「XML Sitemaps」があります。
自動生成・自動更新・Googleへの通知に対応しており、初心者でも扱いやすいのが特徴です。以下にXML Sitemapsの導入手順をまとめました。
- WordPressにログインし、管理画面 を開く
- プラグインから「XML Sitemaps」を検索する
- インストール・有効化する
- 左メニューの「XML Sitemaps」から設定を開く
- 「Additional Pages」の「新しいページの追加」をクリックし、必要情報を入力する
- 「設定を更新」をクリックする
プラグインを活用すれば、XMLサイトマップを比較的簡単に作成・管理できます。WordPressで運用しているサイトなら、プラグインによる自動化が便利です。
拡張機能を使う場合
XMLサイトマップを作成する方法として、拡張機能を用いることも挙げられます。主な拡張機能は、以下の3つです。
ここでは、各機能について解説します。
画像サイトマップ
画像サイトマップは、Googleが通常のクロールでは検出しにくい画像を伝えるためのサイトマップです。基本的には通常のサイトマップに<image:image>
タグを追加する形で作成されます。
必要なタグは、画像情報を囲む<image:image>
と、画像のURLを記述する<image:loc>
です。画像のURLは最大1,000件まで指定でき、クロールをブロックしないようrobots.txt
の設定にも注意が必要です。
参考:Google検索セントラル「画像サイトマップについて」
ニュースサイトマップ
ニュースサイトマップは、ニュースへの掲載を目指す記事を対象としたサイトマップです。通常のサイトマップと同様に<url>
タグを基本としつつ、内部に<news:news>
タグを含めることで、媒体名や公開日時、タイトルなどをGoogleに明示的に伝えます。
以下の表は、ニュースサイトマップで使用される主要なタグと役割をまとめたものです。
タグ名 | 概要 |
---|---|
<news:news> | ニュースサイトマップの親タグ |
<news:publication> | <news:name> と <news:language> タグの親タグ |
<news:name> | 記事の名前 |
<news:language> | 記事の言語(例:日本語は ja ) |
<news:publication_date> | 記事の公開日時 |
<news:title> | ニュース記事の見出し(タイトル) |
参考:Google検索セントラル「ニュース サイトマップを作成する」
Googleの仕様では、過去2日以内に公開された記事のみを対象に含める必要があります。ニュースの速報性や信頼性を検索結果に反映させるためには、ニュースサイトマップの作成が重要です。
動画サイトマップ
動画サイトマップは、Webページに埋め込まれた動画の情報をGoogleに伝えるためのサイトマップです。通常のクロールでは検出が難しい動画コンテンツや、最近追加されたページに効果を発揮します。
以下はGoogleが必須と定める主要タグの一覧です。
タグ名 | 内容と目的 |
---|---|
<video:video> | 動画情報の親タグ |
<video:thumbnail_loc> | サムネイル画像のURL |
<video:title> | 動画タイトル |
<video:description> | 動画の説明文 |
<video:content_loc> | 実ファイルのURL(直接再生できる形式であること) |
<video:player_loc> | 埋め込みプレイヤーのURL(content_loc の代替) |
参考:Google検索セントラル「動画サイトマップ、mRSS の概要と仕様」
動画サイトマップは、既存のサイトマップに動画タグを追加する形式でも、専用のXMLファイルとして分けても良いとされています。教育系サイトや商品紹介ページ、動画メディアなどにとって、検索経由の可視性を高めるために有効な施策です。
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XMLサイトマップの通知方法は、以下の2つです。
XMLサイトマップ作成後は、検索エンジンにサイトマップの存在を伝える必要があります。ここでは、XMLサイトマップの通知方法を解説します。
robots.txtファイルに記述する
XMLサイトマップをGoogleに通知する方法の一つは、robots.txtファイルへの記述です。robots.txtは、検索エンジンのクローラーにWebサイト内のクロールルールを伝えるファイルです。
サイトマップのURLを記載することで、Googlebotが自動的にXMLサイトマップの存在を認識します。記述方法は非常にシンプルで、ファイルの末尾や任意の位置に以下のように追記します。
Sitemap: https://www.example.com/sitemap.xml
ファイルはルートディレクトリに設置し、UTF-8形式で保存するのが推奨されます。
Google Search Console(サーチコンソール)に登録する
XMLサイトマップをGoogleに認識させるには、Google Search Console(サーチコンソール)を活用しましょう。サーチコンソールでは、プロパティ単位でサイトマップのURLを送信でき、クロール状況やインデックスの反映状況も可視化されます。
サーチコンソールの登録手順は以下のとおりです。

サーチコンソールにログインし、対象プロパティを選択後、左側のメニューから「サイトマップ」をクリックします。

入力欄にsitemap.xml
のURLを記載し、「送信」ボタンを押すだけで完了です。Googleに直接通知され、クロール優先度が上がる可能性もあります。
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作成したXMLサイトマップは、ブラウザのアドレスバーに「自社サイトURL+/sitemap.xml」を入力すれば確認可能です。正常に設置されていれば、ページ上にXML形式のタグがずらりと並び、各URLが記載された構造が確認できます。
「404 Not Found」などのエラーが表示される場合は、ファイル名や設置場所の間違い、あるいはアップロード自体ができていない可能性があります。XMLサイトマップ作成後の確認は、検索エンジンに正しくクロールさせるための重要なポイントです。
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XMLサイトマップを作成する際に注意すべきポイントは、以下の3つです。
XMLサイトマップは、設計や記述ミスに注意が必要です。意図しないページがインデックスされたり、クロール効率が落ちたりする原因にもなるため、事前に注意点を把握しておきましょう。
ここでは、XMLサイトマップを作成する際の注意点を解説します。
noindexページを含めない
XMLサイトマップには、検索エンジンにインデックスさせたいページのみを含めるのが基本です。noindexタグが設定されているページを登録してしまうと、矛盾した情報を送ることになり、クローラビリティの低下を招く可能性があります。
XMLサイトマップを作成する前に、対象となる各URLのmetaタグやHTTPヘッダーを確認し、インデックス対象外のページが含まれていないかをチェックしましょう。必要に応じて、noindexページは除外設定を行うことが推奨されます。
ファイルサイズとURL数の上限を守る
一つのXMLサイトマップにおけるGoogleが定める上限は、最大50MB(非圧縮時)およびURL数50,000件までとされています。この制限を超えると、Googleがサイトマップ全体を正しく読み取れず、一部のページがクロール対象から外れてしまう恐れがあります。
ファイルサイズやURLの上限を超えている場合は、XMLサイトマップを分割しましょう。
URLを正規化する
XMLサイトマップに含めるURLは、正規化された形式で記述することが推奨されます。正規化とは、同一内容のページに対して一つの代表的なURL(正規URL)を定め、検索エンジンに正しく伝える処理のことです。
XMLサイトマップに記載するURLは、常に統一された形式で管理し、正規URLと一致しているか確認することが重要です。
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XMLサイトマップに関するよくある質問は、以下の3つです。
最後に、XMLサイトマップに関する質問と回答を紹介します。
XMLサイトマップの更新頻度は?
XMLサイトマップの更新頻度は、サイトの更新状況に応じて変わります。たとえば、新商品を日々追加するECサイトでは、1日〜数日単位での更新が理想的です。
重要なのは、検索エンジンに最新のコンテンツ情報を正しく伝えることです。更新があるたびに自動で反映される仕組みを導入しておくと、運用の手間を減らしつつSEO効果を維持できます。
XMLサイトマップの作成はSEO対策に必要?
XMLサイトマップは、SEO対策において有効な施策の一つです。クローラーはサイト上のリンクをたどってページを発見しますが、頻繁に更新されたり、リンクが不十分だったりすると一部のページが見落とされる可能性があります。
しかし、XMLサイトマップを導入すれば、クロール効率を高めることが可能です。XMLサイトマップは、Webサイト全体のSEOパフォーマンスを支える重要な要素といえるでしょう。
コンテンツマップとサイトマップの違いは?
コンテンツマップは、Webサイトに掲載すべき情報や各ページの役割などを整理するための設計図です。主にサイト構築の初期段階で活用され、どのような情報を、どこに、どの順番で配置するかを明確にするために使われます。
一方、XMLサイトマップは、完成したWebページのURLを検索エンジンに伝えるための技術的なファイルです。
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XMLサイトマップは、Webサイトの構造やページ情報を検索エンジンに伝えるための手段です。クローラーによるページの見落としを防ぎ、インデックス精度を高めることで、SEO対策の土台を支える役割を果たします。
大規模サイトや更新頻度の高いサイト、外部リンクが少ない新規サイトでは、クロールの精度やインデックスの速度に大きく関わります。XMLサイトマップ作成後は、robots.txtやサーチコンソールを使って通知し、反映状況の確認を行うことが大切です。
XMLサイトマップを正しく作成し、SEO対策の基盤を強化していきましょう。
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