実績紹介

オーガニックトラフィック約14倍・大口注文の販路を0から開拓したそうめんECのWebマーケティング

「なかった販路」を、つくる——個人向けECに、大口注文という新しい売上の柱を立ち上げた事例

伝統製法を「体験」に変える——オーガニックトラフィック約14倍・大口注文の新販路を「0」から開拓した地方特産そうめんECのWebマーケティング

徳島・半田そうめん製造メーカー 様

徳島県の伝統製法で作られる半田そうめんを、公式ECを通じて全国の消費者に届ける食品メーカー様。コシの強さとのど越しを特徴とする地方特産品ブランドとして、日常食・贈答品の両シーンで支持を獲得。


プロジェクト概要

プロジェクト概要 地方特産そうめんブランドの公式ECにおける、オーガニック流入拡大・CRO改善・「大口注文」という新販路開拓のBtoC Webコンサルティング
対象サイト 公式ECサイト
支援内容 Web戦略設計・実行 / 対策キーワード選定 / オンページSEO・内部対策 / オフページSEO・外部対策 / 実施施策の分析と実行 / 記事制作・更新 / CRO施策実行 / メッセージ対応・定例会 / Web集客レポート
ターゲット こだわり食材を求める一般消費者、贈答用途の購入者、ならびに法人・店舗・大口贈答需要層
詳細 製法・素材の価値を「物語」として届けるコンテンツ、レシピ動画による「使い方」訴求、レビューUGCによる信頼形成、季節ギフト訴求の強化までを一気通貫で設計。同時に、これまで存在しなかった大口注文向けの導線をゼロから整備し、CRO全般を底上げ。オーガニックトラフィックも飛躍的に拡大した。

BtoC
EC / 通販
食品
SEO
コンテンツマーケティング
CROUGC活用
大口注文・法人需要
地方特産品

支援開始前の課題——「個人向けの導線しかなかった」

地方特産品のECビジネスは、「商品自体は素晴らしいのに、オンラインでの伝達手段が不十分」という共通課題を抱えがちです。本クライアント様においても、伝統製法と厳選素材というプロダクトの強みは確かに存在する一方で、それをECサイト上で十分に表現できていない状態でした。

さらに本案件で特徴的だったのは、もう一段深い構造的な問題です。

● 製法・素材の価値が伝わらず、「他のそうめんとの違い」が伝達できていない

SNSからの刈り取りが弱く、認知と購買が結びついていない

オーガニック検索からの流入が極めて少なく、認知拡大の入り口そのものが機能していない

大口注文向けの導線が存在せず、法人・店舗・大口贈答といった需要を取りこぼしている

特に最後の点は見過ごされがちな盲点でした。地方特産そうめんは、お中元・お歳暮といった贈答需要、飲食店・宿泊施設での仕入れ、社内配布用ノベルティなど、本来であれば「まとまった単位」で買われるポテンシャルを持つ商材です。にもかかわらず、ECサイト上には個人向けの購入導線しか整備されておらず、大口需要を持つ訪問者がサイトに来ても、そのまま離脱してしまう状態でした。


WINDOMの施策——「価値を立体化する」と同時に「なかった導線を作る」

WINDOMは、本プロジェクトを「EC売上アップ」という単一KPIではなく、「伝統製法そうめんというプロダクトの価値を、Web上で立体的に再現する」+「これまで存在しなかった大口注文の販路をゼロから整備する」という二軸の課題として捉え直しました。

① 産地・製法の物語化コンテンツ

半田そうめんの歴史、伝統製法、職人のこだわり、素材への哲学——これらを単なる商品説明ではなく、読み物としての「物語」に編み直しました。ユーザーは商品ページを読み進める中で、そうめんを「単なる麺」ではなく「文化的体験」として受け取るようになります。この物語性は、個人購入者のCRO改善のみならず、後述する大口需要層が「この商品を選ぶ理由」を自社内で説明する材料としても機能しました。

② レシピ動画・レビューUGC・季節ギフト訴求

レシピ動画:「買った後にどう楽しめるか」を視覚的に提示。そうめんの用途を広げ、購入ハードルを下げると同時に、消費頻度の向上にも貢献。

レビューUGCの収集・活用:実際に購入したユーザーの声を商品ページに反映し、第三者による信頼形成を加速。

季節ギフト訴求の強化:お中元・お歳暮・帰省手土産といった贈答シーンに合わせたLP・訴求軸を整備。これは個人ギフトだけでなく、後述の大口贈答需要との接点にもなりました。

③ 大口注文向け導線の新規構築

本プロジェクトで最も独自性のある施策が、これまで存在しなかった「大口注文向けの導線」をゼロから設計・構築したことです。

想定する大口需要層——法人のお中元・お歳暮配布、飲食店・宿泊施設での仕入れ、社内ノベルティ・記念品用途、自治体・団体の大量贈答など——を整理し、そうした訪問者がサイト内で迷わず動けるよう、入り口・案内・問い合わせ導線を新たに整えました。個人向けの購買フローと干渉しない形で、大口検討者専用のエントリーポイントを用意したかたちです。


プロジェクト成果——オーガニック流入が約14倍、新販路が立ち上がった

オーガニック
トラフィック
着手前
2,606
着手後
37,409

約14.4倍の飛躍的拡大

オーガニックトラフィックは2,606から37,409へ、約14.4倍に拡大しました。これは、SEO対策・コンテンツ整備・物語化された商品ページなどの累積効果によって、Google検索を通じてサイトに訪れるユーザー数そのものが構造的に変わったことを示しています。広告に依存しない流入の柱が、これまでの十数倍の規模で立ち上がったかたちです。

※ オーガニックトラフィック以外の指標については、クライアント企業・ブランドの特定を避けるため具体数値は非開示としていますが、変化の方向性については掲載を許諾いただいています。

変化の領域 具体的な変化
オーガニックトラフィック 2,606 → 37,409(約14.4倍)
大口注文(新販路) 0件 → 数件(これまで存在しなかった販路がゼロから立ち上がった)
CRO(個人購入導線) 物語化コンテンツ・UGC・LP軽量化・EFOの累積効果でサイト全体のCV率が向上
ギフト需要の取り込み 季節ギフト訴求により、贈答シーンでの新規購入が発生

注目すべきは、「オーガニックトラフィックの飛躍的拡大」と「これまで存在しなかった大口注文という新販路の立ち上がり」が同時に実現したことです。前者は集客の量的変化、後者は売上構造そのものの質的変化——量と質の両面で、ECビジネスの土台が組み替わったと言えます。

同時に、個人向けの購入導線においてもCROが底上げされたことで、サイト全体としての購買率が上昇。「集客の拡大」「個人購入の改善」「大口販路の新規立ち上げ」の三軸で売上構造が強化されたかたちです。


数値以外の変化——「売れる時期」と「売れる相手」が広がった

地方特産そうめんECの最大の悩みは、「夏に売れて、他の季節は低迷する」季節変動の大きさです。本プロジェクトでは、この季節変動そのものを構造的に緩和することができました。

物語化コンテンツとレシピ動画によって「夏以外の使い方」がユーザーに伝わったこと、季節ギフト需要(お中元・お歳暮・帰省手土産)を新たに取り込んだこと、そして大口注文という、これまで一切なかった売上カテゴリが立ち上がったこと——この3つが重なり、売上が年間を通じて平準化に向かう構造へと変化しました。

「個人向けにそうめんを売るEC」から、「個人にも、贈答にも、法人にも、まとまった単位にも対応できるEC」へ。売れる時期と、売れる相手の幅が同時に広がったことこそが、本プロジェクトの本質的な成果です。


担当コンサルタントのコメント


WINDOM株式会社 川口 凌

地方特産品のECは、「商品自体は本物なのに、Webではその価値が伝わりきらない」という共通の課題を抱えています。クライアント様のそうめんも、伝統製法・素材・職人のこだわりという本物の価値を持っていました。だからこそ、私たちが担ったのは「新しい価値を作る」ことではなく、「既にある価値を、Webという場で正しく立体化する」ことでした。

最も象徴的な数値変化は、オーガニックトラフィックが2,606から37,409へ、約14.4倍に拡大したことです。これは小手先のSEOテクニックで生まれる数字ではなく、商品の物語を丁寧にコンテンツ化し、検索ユーザーの意図に正確に応える情報設計を地道に積み上げた結果です。広告に依存しない、ストック型の集客基盤がここに確立されました。

そしてもう一つ、本プロジェクトで力を入れたのが、これまで存在しなかった「大口注文の導線」をゼロから作ることでした。地方特産そうめんは、本来であれば法人贈答や店舗仕入れといった「まとまった単位」で買われるポテンシャルを持っています。にもかかわらず、サイト上に個人向けの導線しかないために、その需要を取りこぼし続けていました。導線を整備した結果、件数こそ多くはありませんが、「これまでゼロだった大口注文が、実際に発生するようになった」という変化が生まれました。

物語化コンテンツ、レシピ動画、UGC、季節ギフト訴求、LP軽量化、EFO——これら一連の施策はそれぞれ独立しているように見えますが、本質的には「価値を伝え、迷わせず、確実にCVへつなぐ」という一つの線で結ばれています。CROがサイト全体で底上げされたのも、この線が太くなった結果です。

何より嬉しかったのは、「個人にしか売れていなかったEC」が、「個人にも、贈答にも、大口にも対応できるEC」へと進化したことです。集客の量も、売れる時期も、売れる相手の幅も、同時に広がる——これは数字以上に意味のある変化でした。今後も、日本の地方に眠る「本物の価値」を、Webで正しく届けるお手伝いを続けてまいります。