Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは、Googleが提唱するウェブサイトのユーザー体験を測るための重要な指標です。以下の3つの要素から構成され、ページの表示速度や安定性、応答性を測定します。
Core Web Vitalsは、ユーザーの満足度や直帰率にも大きな影響を与えるため、多くのサイト運営者が注目しています。ユーザのー離脱を防ぎ、コンバージョン率を高めるためには無視できない要素です。
当記事では、主に以下のことが分かります。
最後まで見れば、Core Web Vitalsの指標や改善方法が分かり、ユーザー満足度を高め、SEO対策にも活かせる知識が身につくでしょう。

Web集客コンサルタント
川口凌
かわぐちりょう
SNS集客2年、SEO集客3年経験。 現在は、WINDOM株式会社で士業領域のSEO集客、そのほかさまざまなジャンルのSEOコンサルティングを担当。士業領域の集客なら川口にお任せ!結果が出るまで諦めずPDCAを回すがモットー
目次 非表示
- Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは?概要を解説
- Core Web Vitals(コアウェブバイタル)を構成する3つの指標
- Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の良し悪しはSEOに影響する?Googleの見解から解説
- Core Web Vitals(コアウェブバイタル)を改善すべきケース
- Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の改善方法を指標別に解説
- Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の確認に役立つ4つの計測ツール
- Core Web Vitals(コアウェブバイタル)を対策する際の3つの注意点
- Core Web Vitals(コアウェブバイタル)以外に重要な4つの評価指標
- まとめ:Core Web Vitals(コアウェブバイタル)を改善し、ユーザー体験の向上を目指そう

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは、ウェブサイトのユーザー体験を評価するための指標の総称です。2021年6月からランキング要因の一つとして導入されました。
Core Web Vitalsを最適化することで、ユーザーにとって快適なサイト体験を提供できます。
また、Google検索のランキング向上につなげることも可能です。
Core Web Vitalsは、ユーザー体験を重視する現代のウェブマーケティングにおいて無視できない評価基準です。SEO対策の重要な柱としても位置づけられています。

Core Web Vitalsを構成する指標は以下の3つです。
Core Web Vitalは、ユーザーに快適な操作性と視覚的な安定性を提供することが目的です。それぞれ異なる側面からウェブページのパフォーマンスを測定し、ユーザー体験の質を総合的に評価します。
ここでは、Core Web Vitalsを構成する3つの指標について詳しく解説します。最後まで見れば、Core Web Vitalsの指標が分かり、どのスコアを改善すべきか判断できるようになるでしょう。
LCP(Largest Contentful Paint)
LCP(Largest Contentful Paint)は、動画や画像が読み込まれるまでの時間を計測する指標です。Googleは、LCPが2.5秒以内であることを理想としています。
Largest Contentful Paint(LCP): 読み込みパフォーマンスの尺度。優れたユーザー エクスペリエンスを提供するには、ページの読み込み開始から 2.5 秒以内に LCP を実現するようにします。
LCPの良し悪しは、ページ全体の読み込み速度を左右し、ユーザー体験の快適さに直結します。LCPが遅いと、ユーザーはページのコンテンツが表示されるまで待たされ、離脱率が高まる可能性があります。
LCPスコアが高い場合は、2.5秒以内になるよう表示速度を改善することが重要です。
CLS(Cumulative Layout Shift )
CLS(Cumulative Layout Shift)は、ウェブページ内の予期しないレイアウトのズレを数値化する指標です。ユーザーがページを操作している際に、画像やテキストが突然移動する現象を評価します。
Googleは、CLSが0.1以下であれば「良好」と見なしており、それ以上のスコアの場合は改善が必要です。
Cumulative Layout Shift(CLS): 視覚的安定性の尺度。優れたユーザー エクスペリエンスを提供するには、CLS スコアを 0.1 未満に収めるようにします。
例えば、ロード中に広告が表示されてボタンの位置がズレたり、テキストが読みづらくなったりすることがあります。こうした問題は、ユーザー体験を大きく損ねる原因の一つです。
CLSのスコアが低いほど、ウェブページは視覚的に安定しており、ユーザーにとって使いやすいと評価されます。CLSスコアが高い場合は、0.1以下を目指して視覚的な安定性を向上させることが重要です。
INP(Interaction to Next Paint)
INP(Interaction to Next Paint)は、ユーザーの操作に対するウェブページの応答速度を測定するための指標です。ボタンのクリックや、フォーム入力などの操作の後、視覚的な変化が発生するまでの時間を評価します。
Googleが発表している、理想的なINPスコアの基準は200ミリ秒以下です。
応答性に優れたユーザー エクスペリエンスを提供していることを確認するには、モバイル デバイスとデスクトップ デバイスに分割された、現場で記録されたページ読み込みの75 パーセンタイルを測定するのが適切なしきい値です。
- INP が200 ミリ秒以下であれば、ページの応答性が良好であることを意味します。
- INP が200 ミリ秒を超え、 500 ミリ秒以下の場合は、ページの応答性を改善する必要があることを意味します。
- INP が500 ミリ秒を超える場合、ページの応答性が低いことを意味します。
INPスコアが高いと、ユーザーがウェブページにストレスを感じる原因となり、コンバージョンや直帰率に影響を与える可能性があります。
INPスコアを改善することで、ユーザーにとって快適な操作性を提供でき、SEOの観点からも有利に働きます。INPスコアが高い場合は、200ミリ秒以下を基準に応答性を向上させることが必要です。
※2024年3月12日以降FIDがINPに変更された
2024年3月12日以降、Core Web Vitalsの一つであったFID(First Input Delay)が新たにINPへと変更されました。
2024 年 3 月に、FID の代わりに新たに採用される INP が Core Web Vitals の指標の一つとなります。 サイト所有者やデベロッパーの皆様が、新指標の導入に伴い必要となる作業やウェブページの評価を実施できるよう、Search Console では今年後半に、INP を Core Web Vitals レポートに追加する予定です。 2024 年 3 月に FID が INP に置き換わると、FID は Search Console レポートに表示されなくなり、応答性の新しい指標として INP が示されるようになります。
FIDは、ユーザーが最初に行った操作に対するページの応答時間を測定する指標です。しかし、その範囲は限定的で、最初の操作以外のユーザー体験を十分に評価できないという課題がありました。
一方、INPは、ユーザーがページ上で行うインタラクション全体を考慮し、応答性を包括的に評価できる指標です。
Core Web Vitals指標がINPに変更されたことで、ウェブページの応答性をより正確に把握できるようになりました。INPへの移行により、ユーザー体験をさらに向上させるための新たな改善指針が提示されたと言えます。

Core Web Vitalsの良し悪しは、検索順位に一定の影響を与えます。しかし、改善しただけで検索順位が大きく向上するとは限りません。
実際に、GoogleはCore Web Vitals指標をランキング要因に組み込んでいますが、スコアの調整だけで大きな効果が得られるわけではないと明言しています。
Core Web Vitals は重要ですか?
検索結果でのランキングを上げ、全般的に優れたユーザー エクスペリエンスを提供できるよう、サイト所有者の皆様には、Core Web Vitals を改善することを強くおすすめします。ただし、優れたページ エクスペリエンスに関係するのは、Core Web Vitals だけではありません。Search Console の Core Web Vitals レポートのデータやサードパーティの Core Web Vitals レポートの結果が良好な状態であっても、高いランキングが保証されるわけではありません。
また、GoogleのWebマスタートレンドアナリストであるジョンミューラー氏も、Core Web Vitalsのスコアを細かく調整することに過度に注力しないよう注意を促しています。
確かに、Google検索ではCore Web Vitalsを使用しています。ただし、SEOのためだけにスコアを微調整することに過度にこだわるのは得策ではありません。SEOのために、比較的客観的に測定できるものがあるというのは珍しいことですが、それにとらわれすぎないでください。スコアのわずかな点数に執着する必要はありません。
完璧なスコアを目指すことは、技術的な挑戦としては面白いですし、その過程で学ぶことも多いでしょう(私自身も挑戦しました)。ただし、それによってあなたのサイトの検索順位が劇的に向上するわけではありません。
※弊社による翻訳
Core Web Vitalsは検索順位に一定の影響を与える重要な指標です。しかし、過度な執着を避け、他のSEO対策と併せて総合的に取り組むことが重要と言えます。
その結果として、ユーザーに快適な体験を提供しつつ、検索エンジンからも高い評価を得ることにつながります。

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の改善に取り組むべきケースは以下の通りです。
- 上位表示を狙うページのスコアが「不良」と判定されている
- サイトの半数以上のページが「不良」と判定されている
また、ツール上のスコアが必ずしもユーザーの体感速度と一致しない場合もあります。そのため、PageSpeed Insightsなどのスコアに頼りすぎず、実際に動作確認を行うことも重要です。
Core Web Vitalsの改善は、ユーザー体験向上の他、ビジネスの成果にもつながる可能性があるため、状況に応じて対応しましょう。

Core Web Vitalsの指標別の改善方法は以下の通りです。
Core Web Vitalsのスコアが低い場合は、改善に取り組むことが求められます。Core Web Vitalsを改善することで、ユーザーに快適なウェブ体験を提供することが可能です。
ここでは、それぞれの指標に効果がある改善方法について詳しく解説します。最後まで見れば、Core Web Vitalsの改善方法が分かり、サイトパフォーマンスを高められるでしょう。
LCPの改善方法
LCPの改善方法は以下の3つです。
LCPのスコアが低下する原因は、サーバー応答時間の遅延や画像の最適化不足など、多岐にわたります。
LCPを改善するためには、ユーザー視点での表示速度を意識した対策が必要です。
画像を圧縮・削除する
LCPを改善するためには、画像の圧縮・削除を実行しましょう。画像はウェブページ内で占めるデータ量が多く、読み込み速度に影響を与えます。
画像を最適化し、必要に応じて削除することで、ウェブページの表示速度を大幅に向上できます。画像の圧縮に便利なフォーマットは以下の通りです。
- WebP
- JPEG2000
- TinyPNG
- ImageOptim
フォーマットを使用すれば、品質を維持しながら複数の画像を効率的に圧縮できます。また、デザインのために追加した画像が、ユーザーにとって実際に必要なものであるかも見直しましょう。
モバイルデバイスでは大きな画像が表示速度を著しく遅くすることもあります。モバイルユーザーの視点から、画像の必要性を判断することが重要です。
不要なJavaScript・CSSを削除する
LCPを改善するには、不要なJavaScriptやCSSを削除することも重要です。JavaScriptやCSSファイルは、ブラウザがページをレンダリングする際に読み込む必要があり、処理が多すぎるとページの表示速度を遅くする原因になります。
不要なJavaScriptの削除は、使用していないライブラリやスクリプトを特定することから始めます。Google Chromeのデベロッパーツールを使用すれば、ページ読み込み時に実際に使用されているJavaScriptの確認が可能です。
CSSは、未使用のスタイルや冗長なコードを削除することで、ファイルサイズを軽量化できます。
また、初期の読み込み時点で必須ではないJavaScriptやCSSについては、遅延読み込みを設定することが推奨されます。
サーバー応答時間を短縮する
サーバー応答時間を短縮する方法として、高速レンタルサーバーの利用を検討しましょう。サーバー応答時間が長いと、ウェブページの主要コンテンツの表示が遅れ、結果としてLCPスコアが低下します。
レンタルサーバーには、エックスサーバーをはじめ、ラッコサーバーやさくらのレンタルサーバーなどがあります。
また、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)の利用も効果的です。CDNは、世界中の複数のサーバーにコンテンツをキャッシュし、ユーザーの近くのサーバーからデータを提供することで、応答時間を短縮します。
その他、不要なプラグインの削除や、キャッシュの使用などでも、サーバーの負荷を軽減し、応答速度を向上できます。ユーザーにストレスのないスムーズなウェブ体験を提供するためにも、サーバーの最適化を意識しましょう。
CLSの改善方法
CLSの改善方法は以下の通りです。
画像や広告が表示中に移動したり、フォントのレイアウトが変わったりすることで、CLSスコアの悪化につながる場合があります。CLSスコアが悪化すると、ユーザー体験はもとより、誤操作を招く原因にもなりかねません。
CLSの改善により、レイアウトの安定性を確保し、ユーザーが快適にコンテンツを利用できる環境を整えることが大切です。
画像・広告のサイズを指定する
CLSの改善には、画像や広告のサイズを正確に指定することが不可欠です。サイズが指定されていない場合、ブラウザが画像や広告の表示領域を予測できず、読み込み中にページ全体のレイアウトがズレてしまいます。
レイアウトのズレは、ページを操作する際の混乱を招き、ユーザー体験を損なう大きな要因となります。
画像は、HTMLのwidth
とheight
属性を使用することで、ブラウザに事前にサイズ情報を伝えることが可能です。テキストや他のコンテンツを読み込んでいる間でも、画像のためのスペースが確保され、表示中のレイアウトが安定します。
また、広告も同様に、事前に表示領域を予約しておくことが重要です。広告のサイズが動的に変更される場合でも、最大サイズを基準に領域を確保することで、レイアウトのズレを最小限に抑えられます。
フォントの読み込みを最適化する
CLSを改善する際は、フォントの読み込みを最適化しましょう。HTMLの<link rel="preload">
タグでフォントを事前に読み込むことで、表示速度が向上し、レイアウトのズレを防げます。
フォントの読み込み中に代替フォントが表示される場合には、CSSのfont-display
プロパティを使用して「swap」モードを指定すると効果的です。フォント切り替え時の視覚的な揺れを最小限に抑えられます。
また、使用するWebフォントを必要最低限に絞れば、データ量を削減し、読み込み速度を向上させることが可能です。
Webフォントはデザイン性を高めるために使用されますが、読み込み中に発生する「FOUT(Flash of Unstyled Text)」や「FOIT(Flash of Invisible Text)」の現象が、ページのレイアウトを崩す原因になります。
フォントの読み込みを最適化することで、安定したレイアウトを維持し、ユーザーに快適な閲覧環境を提供できます。
コンテンツの挿入位置を固定する
CLSの改善策として、コンテンツが挿入される可能性のある領域を事前に固定し、スペースを確保しておくことが必要です。HTMLやCSSなどで広告や動的コンテンツの表示位置を指定し、ブラウザが読み込み中でも領域を保持するように設定しましょう。
ポップアップや通知バーなどを挿入する際にも、同じ位置に固定して表示するよう設計することで、不要なズレを防げます。
コンテンツの挿入位置を事前に決めておくことで、CLSスコアの改善につながり、ユーザーにストレスを与えない安定したページを提供できるでしょう。
INPの改善方法
INPの改善方法は以下の通りです。
INPスコアが悪化する主な原因は、メインスレッドのブロッキング時間が長いことや、リソースの最適化不足です。その結果、ユーザーのクリックやタップといった操作への応答が遅れる場合があります。
INPスコアを改善するためには、リソースの管理や処理の最適化が必要です。
JavaScript・CSSを最適化する
INPの改善では、JavaScript・CSSの最適化が必要です。JavaScript・CSSが最適化されていないと、ページの読み込み中にメインスレッドがブロックされ、ユーザー操作への応答が遅れる原因となります。
以下の対策を実施することで、主要コンテンツの読み込みを優先し、応答性が向上します。
- 不要なJavaScriptやCSSを削除する
async
やdefer
属性を活用した遅延読み込みを設定する- コードのミニファイ(不要なスペースやコメントの削除)を行う
使用していないプラグインやサードパーティ製ツールが多数存在する場合、ページ読み込みを妨げる可能性があります。そのため、見直しや削除を検討することが重要です。
また、CSSの未使用スタイルを削除し、必要最小限のルールに絞ることで効率化を図りましょう。
画像の遅延読み込み
INPの改善では、画像の遅延読み込みも効果的な対策の一つです。遅延読み込みを設定すると、ファーストビューでは必要な画像だけを優先的に表示できます。それ以外の画像は、ユーザーがスクロールした際に初めて読み込まれる仕組みです。
HTMLの画像タグにloading="lazy"
属性を追加するだけで、ブラウザが自動的に対応してくれます。
ただし、ファーストビュー画像には適用しないよう注意が必要です。重要なコンテンツが遅れて表示されると、ユーザー体験を損なう可能性があります。
メインスレッドのブロッキング時間を短縮する
メインスレッドのブロッキング時間の短縮では、JavaScriptのタスクを最適化することが基本です。長時間を要するタスクは短く分割し、必要に応じて非同期処理を活用しましょう。
メインスレッドは、ブラウザがユーザーの操作に応答するための中心的な処理を担っており、過度な負荷がかかると、応答が遅れる原因となります。
優先度の低いスクリプトは、Webワーカーを使用してバックグラウンドで実行することで、メインスレッドの負担を軽減できます。
また、リソースの読み込み順序を見直すことも効果的です。初期表示に必要なリソースのみを優先的に読み込み、それ以外の要素は遅延させることで、スレッドの処理効率を向上できます。
ユーザーにとって快適な体験を提供するためにも、タスクの整理と処理の効率化を進めましょう。

Core Web Vitalsの確認に役立つ計測ツールは以下の4つです。
Core Web Vitalsを正確に測定し、改善の優先順位をつけるためには、計測ツールの活用がおすすめです。
ここでは、Core Web Vitalsを簡単に確認できる計測ツールをご紹介します。最後まで見れば、Core Web Vitalsの計測ツールや方法が分かり、サイト改善を効率的に進められるようになるでしょう。
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供するウェブサイトの管理・分析ツールです。
「ウェブに関する主な指標」という項目から、Core Web Vitalsのスコアを確認することが可能です。3つの指標をそれぞれ「良好」「改善が必要」「不良」の3段階で評価し、問題のあるページを特定できます。

評価はモバイル版とPC版に分かれており、どちらに課題があるのかを簡単に把握可能です。また、具体的な問題の内容や発生時期も確認できるため、優先順位をつけて効率的に改善作業を進められます。
サーチコンソールは無料で利用できるため、コストを抑えながらCore Web Vitalsをモニタリングしたい場合に最適です。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、ウェブサイトのパフォーマンス計測ツールです。調査したいURLを入力するだけで、Core Web Vitalsの主要な指標のスコアを瞬時に表示します。

PageSpeed Insightsを使用することで、サイト全体のパフォーマンス状況とページごとの問題点を的確に把握できます。
さらに、PageSpeed Insightsはスコアだけでなく、具体的な改善案も提示してくれる点が魅力です。実行可能なアクションがリストアップされるため、初心者でも効率的にサイト改善を進められます。

シンプルな操作性と無料で利用できる点から、ウェブサイト管理者やSEO担当者にとって欠かせないツールと言えるでしょう。
Web Vitals

Web Vitalsは、Google Chromeの拡張機能であり、Core Web Vitalsの評価を簡単に確認できるツールです。計測結果はブラウザ上で即座に表示されるため、専門的なスキルがなくても簡単に利用できます。
Web Vitalsの大きな特徴は、スコアを色分けして視覚的に把握できる点です。良好な場合は緑色、改善が必要な場合は黄色、不良の場合は赤色で表示されるため、課題を直感的に認識できます。

また、データはページを訪れるたびに更新されるため、変更内容や改善結果をその場で確認できる便利な仕組みになっています。
Lighthouse

Lighthouseも、Google Chromeの拡張機能の一つであり、Core Web Vitalsの確認に役立つ機能を備えています。Lighthouseは、前述したPage Speed Insightsのデータ元としても使用されています。
Lighthouseはウェブページのパフォーマンスを総合的に評価してくれるため、より深い洞察を得ることが可能です。
Lighthouseを拡張機能に追加すれば、ワンクリックでレポートを生成できます。無料で利用できるため、予算の限られた運営者に有用なツールです。
Lighthouseを活用すれば、Core Web Vitalsを含む全体的なウェブサイトのパフォーマンスを向上できるでしょう。

Core Web Vitalsの対策における注意点は以下の3つです。
Core Web Vitalsの改善を行う際には、スコアを上げることだけに集中するのではなく、全体のバランスを考慮することが大切です。
ここでは、Core Web Vitalsを対策する際に意識すべき注意点を解説します。最後まで読めば、Core Web Vitalsの改善における注意点が分かり、より良い施策を実施できるようになるでしょう。
PCだけでなくSPも対策する
Core Web Vitalsの改善を行う際には、PCだけでなくSPも対策しましょう。
現在、ウェブサイトの閲覧にスマートフォンを利用するユーザーが増加しています。そのため、モバイルデバイスでのスコア改善を行わなければ、ユーザー体験に悪影響を及ぼす可能性があります。
PageSpeed Insightsやサーチコンソールを活用すれば、PCとSPそれぞれのパフォーマンスを確認することが可能です。両方の視点を取り入れることで、全ユーザーにとって快適なWeb体験を提供できるでしょう。
施策を打った後にスコアを確認する
Core Web Vitalsの対策を実施したら、スコアをチェックを行いましょう。スコアの確認を怠ると、改善が効果的に行われたかどうか判断できず、無駄なリソースを費やすことにもなりかねません。
特定のページだけでなく、サイト全体のスコアを見て、対策が均一に行き届いているか確認することも重要です。
施策を打つたびにスコアを確認する習慣をつけることで、継続的なパフォーマンス向上とSEO効果の最大化を図れます。
競合対比でスコアを調査してから実施する
Core Web Vitalsの対策を始める前に、競合サイトとのスコアを比較し、自社サイトの現状を把握することが大切です。
ECサイトのように画像や動画などのリッチコンテンツを多用するサイトでは、構造的にCore Web Vitalsのスコアが低くなる場合があります。
この特性を理解せずに対策を進めると、必要な要素まで削減してしまいかねません。まずは同業他社のデータを確認し、自社と同じような課題を抱えているかを把握しましょう。
競合と比較して自社のスコアが極端に低い場合には、改善の余地があります。しかし、競合も同様にスコアが低い場合には、リッチコンテンツが主因である可能性を考慮し、スコアだけにとらわれない判断が重要です。

Core Web Vitals以外に重要な評価指標は以下の4つです。
Core Web Vitalsだけが検索順位を左右する要因ではありません。Googleでは、ウェブサイトの品質やユーザー体験を向上させるために、他にもいくつかの評価基準を用いています。
ここでは、Core Web Vitals以外に注目すべき評価指標について詳しく解説していきます。最後まで見れば、Core Web Vital以外のポイントが分かり、SEO対策の幅を広げられるでしょう。
モバイルフレンドリー
モバイルフレンドリーとは、モバイル端末で快適にウェブサイトを閲覧できるかどうかを評価する指標です。Googleは2015年から検索順位を決定する要素としてモバイルフレンドリーを導入し、現在では重要な評価基準の一つとなっています。
今年の 2 月に発表したように 、本日より、Google は全世界でモバイル フレンドリー アップデートを開始します。これにより、モバイル版の検索結果では、モバイル フレンドリーなページの掲載順位が引き上げられ、検索ユーザーは、小さなスクリーン上でも読みやすい、高品質で関連性の高い検索結果をより簡単に見つけることができるようになります。こういったページには、タップやズームなどをしなくてもテキストが読みやすい、タップ ターゲットの間隔が適切、再生できないコンテンツが含まれていない、横方向へのスクロールが発生しない、などの特徴があります。
モバイルフレンドリーであるためには、以下のことが求められます。
- 文字が読みやすいサイズで配置されている
- ズームや横スクロールが不要である
- リンクやボタンが適切な間隔で設置されている
スマートフォンの利用が増加している現代では、モバイルフレンドリーでないサイトはユーザー体験を損ない、検索順位に悪影響を及ぼす可能性があります。
したがって、モバイルフレンドリーなデザインを採用し、ユーザーがどのデバイスからでも快適に利用できる環境を整えることが重要です。
HTTPS
HTTPSとは、通信を暗号化してデータの送受信を行う仕組みのことです。ユーザーの個人情報や、プライバシーを守る役割を果たします。
ユーザーのセキュリティとプライバシーを保護するため、サイトには HTTPS を使用することを強くおすすめします。サイトに HTTP と HTTPS の両方のアドレスを持つページがある場合、Google は優先的に HTTPS バージョンをインデックス登録します。
HTTPS対応していないサイトは「保護されていない通信」として警告表示がされるため、ユーザーの信頼を損ねる恐れがあります。
HTTPS化は、レンタルサーバーの管理画面から簡単に設定できることが多いため、未対応の場合は早急に変更を進めましょう。HTTPS化によりユーザーの安心感を高め、SEO対策にもつなげることが可能です。
インタースティシャル
インタースティシャルとは、ユーザーがウェブページを閲覧する際に画面全体を覆う形で表示される広告やポップアップのことを指します。Googleはユーザー体験の妨げとなるインタースティシャルを問題視しており、検索ランキングにおいてもマイナス要因となる可能性があります。
煩わしいインタースティシャルやダイアログとは、通常はプロモーションを目的として表示され、ユーザーによるコンテンツ閲覧の妨げとなるページ要素を指します。ページ全体を覆い隠すように表示されるインタースティシャルに対し、ダイアログはページの一部を覆い隠すだけですが、場合によっては元のコンテンツを隠してしまうこともあります。
理由はさまざまですが、ウェブサイトではダイアログの表示が必要になることがよくあります。しかし、煩わしいインタースティシャルの表示は、ユーザーの不満、ひいてはウェブサイトに対する信頼の低下につながります。
煩わしいダイアログやインタースティシャルが表示されると、Google や他の検索エンジンによるコンテンツの把握が困難になり、検索のパフォーマンスが低下する可能性があります。同様に、サイトの使い勝手が悪ければ、ユーザーが検索エンジンなどを通じてそのサイトに再度アクセスする可能性も低くなります。
コンテンツを閲覧する直前や途中で突然表示される広告や、必要以上に目立つポップアップは、Googleが推奨する「良好なユーザー体験」に反する例と言えます。
SEO対策の観点からも、取り除く、もしくは非侵入型の広告形式に切り替えることが求められます。
EEAT
EEATとは、以下4つの項目の頭文字を取った、Googleが評価基準に用いる重要な概念です。
- Expertise(専門性)
- Experience(経験)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
とくに医療、金融、法律といったYMYL分野では、EEATが重視される傾向があります。
EEATは単にSEOの観点だけでなく、ユーザー体験を向上させるためにも不可欠な指標です。EEATを意識したコンテンツ作成を行い、検索エンジンとユーザーの双方から信頼を得られるサイトを目指しましょう。
Core Web Vitalsは、Webページのパフォーマンスを評価し、ユーザー体験の向上を目的としています。Core Web Vitalsの指標は以下の3つです。
Core Web Vitalsの改善により検索順位が劇的に向上するわけではありませんが、ユーザー体験を高める上ではとても重要です。
定期的に計測ツールを用いり、自社サイトの課題を把握して対応することで、ユーザー満足度の向上につながります。Core Web Vitalsの対策を実施し、ユーザーが利用しやすいサイトを作り上げましょう。