実績紹介

【導入事例】地域密着型工務店のオウンドメディア運用代行②|問い合わせ1.5倍・比較系KW平均順位7位→3位・見積依頼から来場への移行率24%向上を実現

※施策開始前の2022年1月・施策開始後の2023年1月のオーガニックトラフィック(Informationalクエリ)を比較

 

「適正価格で建てたい」というニーズが明確な注文住宅市場において、価格の安さは集客の入口になります。しかし、比較検討段階では「安いけど品質は大丈夫か」「保証はしっかりしているか」という不安が購入判断を妨げます。価格訴求だけでなく、品質・構造・保証の根拠を客観的に示せるかどうかが、競合との差別化と受注率向上の鍵となります。

本事例では、低価格訴求の強みを持ちながら品質・保証面の安心感が伝わらず比較段階での流出が課題だったハウスメーカー・工務店のオウンドメディアに対し、構造・断熱・保証の解説コンテンツ整備・価格×品質軸のSEO強化・問い合わせ後の次アクション明示を組み合わせたオウンドメディア運用代行を実施。

問い合わせ1.5倍・受注率+1.8pt・比較系KW平均順位7位→3位・見積依頼から来場への移行率+24%・広告CPA18%低下を達成したプロジェクトをご紹介します。

担当:安藤 大貴
注文住宅・ハウスメーカー・工務店領域のオウンドメディア運用を専門とし、品質訴求コンテンツの設計からSEO・CRO施策まで一気通貫で担当。価格訴求に偏りがちな住宅メーカーに対し、品質・保証の根拠を定量的に示すコンテンツ設計で競合との差別化と受注率改善を支援する。

項目 内容
クライアント ・非公開
業種/業界 ・注文住宅・ハウスメーカー・工務店(BtoC)
提供サービス ・オウンドメディア運用代行(Web戦略設計・キーワード選定・SEO・記事制作/更新・CRO施策・レポーティング)
目的 ・比較検討段階での品質・保証訴求の強化、価格×品質系キーワードでの検索露出拡大、問い合わせ後の来場・見積り移行率の向上
施策内容 ・構造・断熱・保証の客観指標解説記事・検査記録付き施工事例の拡充
・価格×品質軸のSEO強化
・比較LPのFAQ整理
・サンクスページのCRO改善

導入前の課題

本事例のクライアント様は、適正価格での高品質新築注文住宅を提供するハウスメーカーとして、価格訴求においては競合と十分に戦える強みを持っていました。しかし、その強みがWebで正しく伝わらず、比較検討段階でのユーザー流出が繰り返されていました。

最大の課題は、「安い=品質が低いのでは」という不安の払拭ができていなかった点です。価格の手頃さをアピールすれば集客には繋がりますが、「構造はしっかりしているか」「断熱性能はどの程度か」「保証はどこまでカバーされるか」という品質・保証への疑問に答えるコンテンツが乏しく、競合ハウスメーカー・工務店と比較される段階で不安を解消できずに離脱するユーザーが多く発生していました。

検索面でも、「ハウスメーカー(工務店) 価格 品質 比較」「注文住宅 コスパ 選び方」といった価格と品質を掛け合わせた比較系クエリでの順位が競合に劣後しており、まさに購入を検討している層へのリーチが弱い状態でした。平均検索順位が7位前後にとどまっており、流入の取りこぼしが発生していました。

さらに、資料請求・問い合わせ後の次アクションが不明確でした。問い合わせフォームのサンクスページで「ありがとうございました」と表示されるだけで、「次は来場相談を予約する」「見積り依頼をする」といった具体的な次のステップが示されておらず、問い合わせから来場・見積りへの移行率が低い状態でした。

実施した施策

本プロジェクトでは「価格以外の選ばれる理由を客観的に示し、問い合わせから来場・見積りへの流れを定型化する」ことを軸に施策を設計しました。コンテンツの品質訴求・SEO・CRO改善を優先度順に進めました。

構造・断熱・保証の客観指標解説記事と検査記録付き施工事例の拡充

「安いけど品質は大丈夫か」という不安に答えるのは、主観的な「丁寧な施工」というメッセージではなく、客観的な数値・第三者検査記録・具体的な保証内容です。比較検討段階のユーザーが安心して判断できる根拠情報を体系的に整備しました。

  • 「断熱等級4・5の違いと実際の光熱費への影響」「耐震等級3とは何を意味するか」など性能指標を具体的な数値で解説する記事を制作
  • 「第三者機関による施工検査の内容と記録」「瑕疵保証10年の適用範囲と条件」など保証・検査に関する客観情報を整備
  • 完成した施工事例に「使用断熱材・断熱等級・耐震等級・検査記録の有無」を一覧表示する統一フォーマットを導入し、品質を可視化
  • 「同じ価格帯でここまでの品質基準を持つ会社は少ない」という比較優位性を、数値根拠とともに記事内で明示

価格×品質軸のSEO強化と比較LPのFAQ整理

比較検討段階のユーザーが使う検索クエリは「ハウスメーカー(工務店) コスパ」「注文住宅 価格 品質 両立」「安い 工務店 品質」など、価格と品質を同時に問うものが多くあります。この層へのリーチを拡大するため、対策キーワードを価格×品質軸に集中させました。

  • 「注文住宅 価格帯 品質 比較」「コスパ ハウスメーカー(工務店) 選び方」など比較検討層が使うKWを優先的に記事・LPで対策
  • 比較LPに「よくある品質への不安・疑問」をFAQ形式で整理し、ページ内で比較判断を完結させる構成に改善
  • FAQスキーマを実装し、検索結果での品質・保証に関する疑問への直接表示を狙いクリック率を改善
  • タイトルタグ・見出し・メタディスクリプションを「価格×品質」の訴求軸に統一し、検索結果でのメッセージを一貫させる

サンクスページへの次アクション明示とCRO改善

問い合わせ後の「次の一歩」が不明確なことが、見積り依頼・来場予約への移行率を下げる原因でした。サンクスページを「問い合わせ完了の通知」から「次のアクションへの誘導ページ」へと転換することで、問い合わせから商談への流れを定型化しました。

  • 資料請求・問い合わせ完了のサンクスページに「来場予約する」「見積り依頼をする」「施工事例をさらに見る」の3つのCTAを明確に配置
  • 来場予約ボタンに「〇日以内に来場でモデルハウス見学無料」などの具体的なベネフィットを付記し、クリックの動機づけを強化
  • 問い合わせフォームのEFO改善(入力ステップの簡略化・興味間取りの選択肢追加)でフォーム完了率を向上
  • モバイルからの問い合わせ後導線を最適化し、スマートフォンからの来場予約への遷移率を改善

効果

  • 問い合わせ件数:1.5倍(品質コンテンツ整備とSEO強化による流入増加と転換率向上の複合効果)
  • 受注率:+1.8pt(比較段階での品質訴求強化により、来場後の成約率が改善)
  • 比較系キーワードの平均検索順位:7位 → 3位(価格×品質軸のSEO対策と記事拡充の効果)
  • 見積依頼から来場への移行率:+24%(サンクスページへの次アクション明示の効果)
  • 広告CPA:18%低下(自然流入増加による広告依存度の低減)

問い合わせ数の増加だけでなく、受注率が+1.8ptという成果が今回のプロジェクトの特徴です。流入を増やすだけでなく「価格以外の選ばれる理由を比較段階で伝える」コンテンツ設計が、来場後の成約率向上にまで波及しました。また、比較系キーワードの平均順位が7位から3位に改善したことで、購入意欲の高い検討層へのリーチが大幅に拡大しています。

プロジェクトの進行で良かったところ・担当者の視点

今回のプロジェクトで最も効果が大きかったのは、施工事例への「性能スペック一覧の統一表示」です。断熱等級・耐震等級・検査記録の有無を事例ごとに明示したことで、ユーザーが複数事例を見比べながら「自分が求める品質水準を満たしているか」を判断できるようになりました。「安い=品質が低い」という思い込みを、数値の積み重ねで崩していくアプローチが受注率改善に直結しました。

サンクスページのCRO改善は、実施前に「そこまで変わらないのでは」という想定もありましたが、見積り依頼から来場への移行率が24%向上するという予想以上の成果が出ました。問い合わせを完了したユーザーはすでに検討温度が高い状態にあるため、その瞬間に適切な次のアクションを提示することの効果は非常に大きいです。フォーム完了後の導線設計はどの業種でも見直す価値があります。

SEO面では、比較系キーワードの平均順位3位への改善が広告CPAの低下にも波及しました。比較検討層が自然検索で流入するようになったことで、広告でカバーしなければならない層が減り、広告費の配分を来場予約に近い層に絞れたことがCPA改善につながりました。

本事例を経験して:ハウスメーカー・工務店のWebに課題をお持ちの方へ

ハウスメーカー・工務店のWebコンテンツでは、価格訴求と品質訴求の両方を整えることが競合との差別化に不可欠です。断熱等級・耐震等級・保証内容などの客観指標を記事・施工事例ページに組み込むことで、比較段階での離脱を防ぎ受注率の改善につながります。

「価格は強みなのに比較で流出してしまう」「問い合わせはあるのに来場・成約に結びつかない」「比較系キーワードでの検索順位が低い」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。